マリーゴールド ページ12
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飛行機が着陸する独特のガタガタ音で目が覚めた。
『…北斗起きて着いたみたい』
「ん…おはよ」
『おはよ』
「晴れてて良かった」
『ね』
「荷物取るわ」
『ありがとう』
「はいこれ」
『ありがとう』
「じゃあ行こっか」
『はぁ楽しみ』
「寒かったら言ってね」
『はーい』
飛行機から降りて空港へと歩くとやっぱり少し肌寒かった。
『北斗上着貸して』
「ほい」
『…北斗絶対寒いじゃんやっぱり着てて』
「俺キャリーの中にカーディガンある」
『じゃあ有難く』
「んその代わりキャリーから出す時待ってて」
『もちのろん』
「古いよ」
そんな会話を交わしながら流れてるキャリーを取って
北斗がカーディガン取り出している間に私は
空港から空の写真を撮ってお母さんに送った。
「待ってくれてありがとう」
『いいよこちらこそありがとう』
「先に旅館チェックインする？」
『どっちでもいいよ？北斗に任せる』
「荷物あるし旅館行こ」
『了解』
空港からバスに揺られて10分。
北斗が予約してくれた旅館はとても綺麗な所で
凄く高そうな旅館だった。
『ねぇ北斗東京帰ったらお金返させて』
「大丈夫そんな高くなかったから」
『こんな綺麗な旅館そんな訳ないじゃん』
「ほんとにいいの！Aが楽しんでくれたら」
『…ありがとうでも無理だけは辞めてよ』
「無理なんかしてない俺のバ先知ってるでしょ？」
『アットホームな場所だったね』
「そーゆーことだから旅行中は楽しんで？」
『ありがとう本当に大好き』
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作者名：花桜彩 | 作成日時：2021年5月21日 2時
