マリーゴールド【松村北斗】 (ページ11)

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マリーゴールドページ11

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『北斗ー起きて！』

「ん…おはよ」

『おはよ用意出来たよ』

「じゃあお母さんから荷物貰っておいで俺玄関にいるわ」

『ありがとう』

北斗を部屋から出て行くのを確認して私はリビングに向かった。

『お母さん私のキャリーバッグって』

母「これよ」

『ありがとう』

母「北斗くんが旅行代とか全部払ってくれたのよ」

『ほんと！？』

母「感謝言いなさいよ？あと絶対帰ってきてね」

『うん分かった』

母「楽しむ気持ち忘れたらダメよ」

『うん！楽しんでくるね！』

母「じゃあ行ってらっしゃい！」

『行ってきます！』

リビングから出る時お母さんは寂しそうな顔をしていた。

そりゃ寂しいよね。

お兄は大我くんとシェアハウスしてて

私も居なくなったら1人だもんね。

『おまたせ』

「行こっか」

『うん』

電車で空港に向かって着いたのは16:15だった。

マイペースな私達でもこれは急いだよね。

こんなに走ったの体育祭以来かも。

息を着いたのは飛行機に乗ってからだった。

『ごめんギリギリになって』

「Aは悪くないよ」

『でも』

「俺が1週間前くらいに言っとけばよかった」

『サプライズだったんでしょまぁこれも楽しいからいいじゃん』

「そうだね」

『着くの楽しみだね』

「ちょっと寒いかもね」

『薄着だけど大丈夫かな』

「寒かったら上着貸すよ」

『ありがとう』