マリーゴールド【松村北斗】 (ページ1)

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マリーゴールドページ1

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大学の合格が決定してから3ヶ月が経った。

季節は冬から春へと移り変わる3月。

少し肌寒いことを感じながら

私達は最後の学校へと足を進めていた。

そう。今日は卒業式の日。

『卒業か…』

「寂しい？」

『うん』

「そっか俺も」

『北斗転校生じゃん？馴染めた？』

「あいつらがいたからね」

そう言って楽しそうに笑う。

あいつらとは多分お兄ちゃん達のことで

北斗と出会ってくれて良かったと思った。

『今日お兄ちゃん達来るらしいよ？』

「おっ！まじ？」

『大我くんもね』

「…やだなぁ」

『なんでよ？』

「だってあいつAと距離近いんだもん」

『仕方ないよお兄ちゃんの友達だもん』

「まぁ！俺の友達でもあるけどな！」

『なんやかんや言って仲良いじゃん！笑』

「でも樹には感謝してる」

『急だね？』

「あれ？友達のこと振り返る会じゃなかった？」

『何それ笑いいよ樹が居てくれてなんで良かったの？』

「小さい頃から知ってたし喧嘩もしたけど今こうしてAと居れるじゃん？」

『あの喧嘩の内容って私なの？』

「そうだよ昔の記憶を思い出させないで欲しいって言われた」

『そっか』

「樹ってかっこいいね」

『うんかっこいいね』

「俺は？」

『宇宙一かっこいい』

「へへっ」