キンモクセイ【松村北斗】 (ページ8)

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キンモクセイページ8

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昼休みが終わって教室に戻ると北斗くんから声を掛けられた。

「どこ行ってたの？」

『屋上だよ』

「ここの学校屋上行っていいんだ」

『本当はダメだけど了承は貰ってる』

お坊ちゃまの大我くんのおかげで。

「俺も行っていい？屋上でご飯憧れてたんだ」

『いいよ明日屋上で食べよ』

北斗くんはきっとあの5人がいたらびっくりすると思うから

明日は一緒に食べれないなと思ってLINEを送る。

すると全員からなんで？と来たけど未読無視をする。

放課後になって私が帰る用意をしていると樹が来た。

田中「なんで明日の昼休憩屋上行ったらダメなの？」

『北斗くんが屋上で食べたいらしくて2人でご飯食べるから』

田中「はぁ！？！？」

『うるさい』

田中「俺も混ぜろよ」

『絶対やだ北斗くん樹のこと苦手そうだし』

田中「じゃあ7人で食べたらいいじゃん」

『北斗くんびっくりしちゃうからさ明日だけ我慢してよ』

田中「…明日何がなんでも屋上行くから」

『なんでよ！』

田中「やだ、男と2人きりとかやだ」

『樹になんでそんなこと言われなきゃいけないの？余計なお世話』

田中「そうかもな、、じゃあ帰るわ」

少し怒った口調で樹はかばんを持って教室を出ていった。

私のちょっと待って！という声も虚しく1人の教室に響いた。