キンモクセイ【松村北斗】 (ページ45)

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キンモクセイページ45

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約束の土曜日私達は電車に揺られていた。

『ねぇどこ向かってるの？』

「内緒だって」

『もう1時間くらい乗ってるよ？』

「もう着くよ」

電車のアナウンスが''舞浜駅～''と繰り返す。

舞浜駅と言えばあそこしか想像つかなくて。

『もしかして…！！』

「ふふっ本当に気付いてなかったの？」

『うん！』

「20分前くらいから見えてたよ？」

『嘘～！？視野狭いのかな？』

「着いたから降りよっか？」

『うん！！楽しみ！！ディズニーランド！！』

「喜んでくれてよかった」

『何乗る？？ってその前にチケットか！！』

「もう持ってるよ」

そう言って北斗は目の前にペアのチケットをチラつかせた。

『ねぇ！なにそれ！？かっこよすぎるんだけど！！』

「ホテルも取ってるから」

『…お泊まりと思ってないから何も持ってきてない』

「ディズニーで買ったらいいでしょ？とりあえず楽しもうよ」

『本当に北斗ありがとう』

「いえいえ」

そんな会話をしながらディズニーランドに入場する。

『私ディズニー初めてなの』

「俺も初めてだから何から乗ったらいいか分かんない」

『空いてる乗り物から行かない？』

「ジェットコースター系は混んでるよね」

とは言いながらもジェットコースター系を乗って

結構楽しんでたらあっという間に夕暮れになっていた。

『最後にさシンデレラ城行きたい』

「いいよ」

体力あんまり無いのに私の我儘に付き合ってくれる

北斗は優しくてやっぱり好きだなと感じる。