キンモクセイ【松村北斗】 (ページ41)

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キンモクセイページ41

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『こうして2人で話すの久しぶりだね』

「ごめんね俺のせいで」

『北斗最近おかしいよ謝りすぎ』

「うん」

『何悩んでるの？』

「…進路のこと」

『光石大学でしょ？』

「うんでもさA難しいでしょ？」

『うん』

「だからAの行ける所探そうかなって」

『…北斗それはダメだよ』

「なんで？俺Aと同じ所行きたいよ」

『私も同じ所行きたいよ』

「だったら…！」

『でも北斗の人生じゃん？私の人生じゃない』

「俺にはAが必要なんだよ」

『…北斗こんなこと言いたくないけど距離置こ』

「無理」

『私も勉強頑張って光石大学受かるから』

「俺が下げるからAは頑張らなくていい」

『やだ！私北斗のために頑張るから』

「本当に距離置くの？」

『うん』

「いつまで？」

『受験終わるまで』

「…ん、分かった、、浮気しないで」

『しないよ』

「ギュッってして」

『はいギューッ』

「俺重いよね」

『そんなとこも好きだよ』

「重くてごめんね」

『謝らなくていいよ』

「ありがとう充電終了」

『じゃあお互い頑張ろうね』

「うん」

北斗の人生に私が足枷になってるのは気付いてた。

突き放したくなかったし離したくもなかったけど

距離を置くしか方法が思いつかなかった。

長くて短い半年間。

北斗もそうだけど私も耐えられるのだろうか。