キンモクセイ【松村北斗】 (ページ26)

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空き教室に入るとソファにお菓子と充実していた。

『うわっ！充電器もある！』

充電器に駆け寄って20%切っている携帯に充電器を刺した。

京本「ここ俺の庭」

『流石京本政樹の息子』

京本「それは秘密でしょ？」

『誰もいないからいいじゃん』

京本「ねぇ北斗と付き合ってるの？」

『え！？』

京本「ふふっおめでとう」

『あ、ありがとう』

京本「高地は知ってんの？」

『言ってない』

京本「あの様子だと知らないよね？よかったね」

『うんでもね喧嘩中というか一方的に嫉妬した』

京本「なんで？」

『転校生が北斗と知り合いで私の知らない北斗がいた』

京本「恋で悩んでるA可愛い」

『え？』

京本「んふふ言うつもりなかったんだけど好きだよ」

『え、は、え？』

京本「好きだよ？」

『…大我くんの気持ちには応えれないよ』

京本「知ってたよ、困らせてごめんね」

『でもこれからも友達でいてほしい』

京本「当たり前でしょ？」

丁度いい所でチャイムが鳴った。

『じゃあ私教室戻るね』

京本「うん、北斗と幸せにね」

『大我くんありがとう』

京本「ん、早く戻りな？」

『じゃあまたね』

扉を閉めて教室に向かう廊下を歩く。

大我くんは多分泣いていた。

ごめんね。私には北斗しかいないの。