キンモクセイ【松村北斗】 (ページ20)

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キンモクセイページ20

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自転車の2人乗りをしていたからか門で先生に怒られた。

『怒られちゃったね』

「別に成績に響かないでしょ？」

『そうだね』

自転車置き場に自転車を置いて手を繋いで下駄箱に向かう。

「クラス一緒で良かった」

『私もそう思う』

「俺Aと離れたくないの」

『薄々思ってたけど北斗って重いよね？』

「そう？彼女と離れたくないのは普通じゃない」

『そっかそうだね』

「手離す？このまま教室入る？」

『このままがいい』

「ん、分かった」

田中「おはよ！ってお前ら！？え！？」

『あ、樹おはよ』

田中「え？その手何？は！」

「俺たち付き合った」

田中「へー…おめでとう」

『もうちょっと感情込めてくれてもいいじゃん』

田中「ごめん…A先教室行ってて」

『うん、分かった北斗のこといじめないでね』

「俺は大丈夫だよ」

田中「ちょっとな？男同志の話」

『北斗早く帰ってきてね』

「ん、分かったよ」

『樹！北斗のこといじめたら知らないからね！』

田中「はいはい早く教室行け」

『樹嫌い！知らないもんね！』

私は教室へと足を運んだ。

ところで男同志の話ってなんの話だろう。