キンモクセイ【松村北斗】 (ページ19)

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キンモクセイページ19

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朝LINEの電話の音で目が覚めた。

『んぅ、もしもし』

「俺だよ起きてる？おはよ」

『わ！北斗！おはよ』

「寝起き？もう7時だよ？間に合う？」

『え？私いつも家出るの7時40分だよ？』

「ゆっくりだね」

『てか北斗風の音聞こえるけど外なの？』

「Aの家の前」

『え！？』

一気に目覚めた気がした。

パジャマ姿で慌てて玄関に向かう。

玄関にはお兄の靴は無くてもう行ったんだと思った。

「おはよ」

ドアを開けると北斗がいて鼻先が少し赤くなっていた。

『北斗おはよ、え？絶対寒いじゃん入って！』

「…ごめん、おじゃまします」

『なんで迎えに来てくれたの？』

「昨日朝一緒行こうって言うの忘れてた」

『明日からでもよかったじゃん』

「いや、起きてるかと思って」

『北斗って朝早いんだね』

「そうだね6時には起きてるから」

『そうなんだ！ってやばい！用意しなきゃ！』

「着替えておいで俺ここいていい？」

『いいよ！』

着替えてリビングに戻る。

『おまたせ！』

「Aのお母さんは？」

『お仕事！』

「いつもお弁当じゃんどうしてんの？」

『今から昨日の残り物詰める』

「俺手伝うよ」

『ありがとう』

北斗が手伝ってくれたおかげで早くお弁当が完成した。

『いってきます』

そう返事のない家に言って北斗の後ろに乗る。

「捕まっててね」

『うん』