キンモクセイ【松村北斗】 (ページ16)

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キンモクセイページ16

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北斗の自転車を2人乗りしてサイゼリアに向かう。

「捕まっといてね」

そう言って北斗は私の腕を腰に巻いた。

『うん』

風が心地よくて北斗に身を委ねていたら

あっという間にサイゼリアに着いた。

店に入ると店長らしき人に北斗が一礼をした。

するとその人が近付いてきて席に案内された。

「こんばんは店長」

店長「松村くん珍しいねお客さんで来るなんて」

「そうですね」

店長「そちらは彼女？」

「はいそうです」

と言われて慌てて一礼をする。

店長「まぁゆっくりしていってよ」

「はい」

『メニューありがとうございます』

メニューを置いて店長は違うテーブルに行った。

「何食べる？」

『んーミラノ風ドリアかなぁ？』

「じゃあ俺もそれにする」

『いいの？』

「いいよ俺も食べたいし」

店員を呼んで慣れた様子で頼んでいく。

「お腹空いた」

『私も』

「付き合ってること内緒にしようって言ったけど言おう」

『なんで？』

「Aが可愛すぎて取られたくない」

『私そんな可愛くないから大丈夫だよ？』

「いや、ダメ言う」

『うん分かった』

「明日言おう」

『照れるな…笑』

「いいよ？俺が言うから」

『よろしくね』

そんな話をしてたら頼んだものが来たから食べることにした。