キンモクセイ【松村北斗】 (ページ15)

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キンモクセイページ15

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「今からご飯食べに行こ」

『お母さんに許可とるから待って』

北斗くんの背中に回していた手を離して

お母さんにLINEを送る。

お母さんからのLINEを待ってる間手を繋ぐ。

「名前さ北斗って呼んで俺もAって呼ぶから」

『うん！分かったよ』

「あと樹と2人にならないで欲しい」

『極力頑張るね』

「付き合ったことはバレるまで秘密ね」

『楽しそう！』

ピコンと音が鳴って携帯を見るとお母さんから

分かったわと返事が来ていた。

『OKだって！』

「じゃあ行こっか？」

『どこ行く？』

「んー俺のバイト先行く？」

『北斗バイトしてたの？』

「うんサイゼリヤで」

『想像できる笑』

「そう？」

『何食べよかなー？』

「今から行くのに悩むの早いよほら？上着着て？」

『うん』

上着を着るために手を離すと寂しくなった。

「はい」

そう思ってたら北斗が手を出してくれたから

もしかしたら北斗は心が読めるのかもしれない。

『んふふ』

「何笑ってんの？」

『なんか通じあってるなと思って』

階段を降りながらそんな会話をする。

「どういうこと？」

『秘密！』

「気になるけどまぁいいや、いってきます」

『お邪魔しました』

北斗のお母さんにそう声を掛けて家を出た。