キンモクセイ【松村北斗】 (ページ14)

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キンモクセイページ14

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「じゃあ送ってく」

北母「私に気を使ってるならいいわよ」

『あ、違います！』

北母「ふふっ北斗部屋連れてってあげなさい」

「…うん行こ」

『え？』

また北斗くんに強引に手を引かれて階段を上がった。

階段を上がると右側にHOKUというネームプレートが

掛けてある部屋があった。

部屋に入ると黒を基調としてる部屋だった。

『北斗くんらしいね』

「そ？」

『わ、これ幼稚園の卒アル？見ていい？』

「あっ！それはダメ！」

『あ、ごめんね』

「ううん、こっちこそごめん、こっちおいで」

北斗くんはベッドの上に座りながら隣をポンポンと叩いた。

私は遠慮がちに隣に座る。

「松本さんのこと好きになったって言ったらどうする？」

『あ、え、今なんて？』

「動揺しすぎ聞こえてるじゃん」

『うん、あのね、その』

「もう一度しか言わない、俺は松本さんが好き」

『私もっ好きです』

「ふふ、知ってる、それで俺と付き合ってくれる？」

『北斗くんずるいよ、はい』

「泣かないでよ」

『嬉しいんだもんっ』

涙を手で拭っていると抱きしめられた。

「本当はさ今日告白する気無かったんだよ」

『え？』

「もっと仲良くなってからにしようと思った」

『うん』

「でも金木犀見てる時に好きだと思ったから」

『ありがとう』

「大好きだよ」