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第伍話 ページ6

Aside


なかなか会えない義勇さんにたくさん会えるし、

みなしごの私が雅夫婦に迷惑をかけることもこれで無くなるかもしれない。


「どうだ?住むか?」

『住みたいです…!!』


って、雅夫婦に相談しなきゃ…。

それに柱の義勇さんが、私のような元みなしごとと一緒に住むだなんて…。

義勇さんは表情からは考えが読めないし、私は直接聞いてみた


『義勇さんはいいんですか?』


すると、鮭大根を食べた時みたいな笑顔で、「勿論だ」だなんて、義勇さんは笑って、

その笑顔に私は顔が熱くなる。笑顔は反則とはこの事だ。

しかも義勇さんは普段笑わないから、余計にその笑顔にドキドキする。

そして、そんな笑顔をした張本人の義勇さんは、少し戸惑っていた。


「顔が赤いぞ。どうかしたのか」


これを鈍感というのだろう。


『今日はもう帰りませんか?義勇さん』

「…。俺が嫌いなのか」

『そうじゃないですよ!義勇さんの屋敷に住まわせてもらうことについて、

母と父に相談するためですよ!』

「そうか、じゃあ返事を楽しみにしてる。返事が決まったら、手紙を書いて送ってくれ。

俺が迎えに行くからな。」


そう言われて私は困った


『いやっ、あ、あのっ。すみません…。私、文字を書くのに慣れていなくて…。

少し難しいかもしれません…。』


義勇さんは、そんな私の言葉を聞いて、頭を少し下げて謝った。


「すまないな。じゃあ、明日に鎹烏を送るから、返事を鎹鴉に伝えておいてくれ」

『いえ、こちらこそすみません。』

「…。俺はもう帰るぞ。またな」


義勇さんはそういうと、帰っていった。

読み書きを、少しはできるように私も努力しないといけないな。

学制のある今の時代に、読み書きができない人は少ない。

けれど、私は身寄りもおらず奉公人としてどうにか雇ってもらったりと、

学校に行く余裕がなく、読み書きも勉学も学べていない。

雅夫婦に拾ったもらえたことは本当に幸福だと思い知れる。


「Aちゃん。少し休みなさい」


店の奥から母、千鶴さんのそう言う声が聞こえたので、私は「はい」と返事する。

父の咲人さんは、ニコニコと私の頭を撫でて「お利口お利口」と言いそうな表情をする。

こんな二人の元から離れると思うと、悲しい。


『お母さん、お父さん話があります』

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設定タグ:冨岡義勇 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:恋愛
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惡者(プロフ) - つららうめさん» コメントありがとうございます!義勇さんは可愛いですよね(真顔)更新頑張りますね!応援ありがとうございます! (2019年7月25日 23時) (レス) id: b27bb07fee (このIDを非表示/違反報告)
つららうめ - 義勇さん可愛い義勇さん可愛い義勇さん可愛い義y(ry) 本当にこんな素晴らしい小説を恵んで下さりありがとうございます!無理せず頑張ってください!応援してます!! (2019年7月25日 22時) (レス) id: 43324b4bf2 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - あーい (2019年6月9日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)
悪者(プロフ) - 布袋尊さん» はい!応援ありがたきです! (2019年6月9日 23時) (レス) id: e6916f4e47 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - はい!めっちゃ頑張れ! (2019年6月9日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年5月4日 17時

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