第拾話 ページ11
Aside
「菓子は持ったか」
『はい』
「簪はつけてるか」
『はい』
「新しい着物は気に入ったか」
『はい!行ってきますね!』
朝から義勇さんと荷物の確認。今日は狭霧山の近くの鱗滝さんの家にいく、
それで義勇さんが新しい着物を用意してくれた。それ以外にもお茶菓子やお茶におむすび。
ちなみに確認にもあった簪は義勇さんに前もらった藤の簪。
義勇さんに「いってきます」とあいさつして、
私は隠の人に取り敢えず私の住んでいた里まで送ってもらう。
炭治郎君って子、どんな子なのかな…?楽しみだ。
____________
『到着っと』
狭霧山の近くまで隠さんに送ってもらって、あとは自分で小屋まで行ったんだけど、
あいも変わらず、小屋の周りには誰もおらず、ここ一帯は静かだ。
私は小屋の扉をコンコンと叩き、「鱗滝さん、いらっしゃいますか?」と、
小屋の扉を開いたが、そこには眠っている竹を加えた女の子がいるだけで、鱗滝さんはいなかった。
確かここに「竈門炭治郎」という人が世話になりに来ているはずだけど、
ここにいる人間はこの眠っている女の子だけ。
じゃあ、もしかして炭治郎君って男じゃなくて女…??じゃあ炭治郎ちゃん?さん?
取り敢えず私は下駄をぬいで、部屋に上がらせてもらった。
それにしても何故この女の子は竹を咥えているんだろうか…?なにかの戒めだろうか。
私は取り敢えず風呂敷を広げていると、「だはー」と深く息を吐く音が扉の外から聞こえた。
それも鱗滝さんじゃない男の子の声。
『この声の持ち主が炭治郎君か』
じゃあこっちの女の子は…?なんて、女の子を見るけど、寝てるし、
きっと体調が悪いところを鱗滝さんに救われたとかだと思う。
私の考えがまとまったところで、小屋に入ってきた炭治郎君は、
背中に大根の入ったカゴを背負っていて、勝手に小屋に上がりこんでいた私に驚いた。
「おっ、鬼?!」
『えっ、鬼じゃないよ。違うよ。』
私がそう告げると安心した炭治郎君。
彼の持っているカゴを床に下ろすのを手伝ってあげた後、私は挨拶をするべく正座をした。
『私は神楽Aです。鱗滝さんの知り合いです。よろしくお願いします』
そういって頭を下げると、炭治郎君も慌てて頭を下げて挨拶した。
「あ、俺は竈門炭治郎です!ここに住まわせてもらってます!よろしくお願いします!」
すごい良い子っぽくてよかった。
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惡者(プロフ) - つららうめさん» コメントありがとうございます!義勇さんは可愛いですよね(真顔)更新頑張りますね!応援ありがとうございます! (2019年7月25日 23時) (レス) id: b27bb07fee (このIDを非表示/違反報告)
つららうめ - 義勇さん可愛い義勇さん可愛い義勇さん可愛い義y(ry) 本当にこんな素晴らしい小説を恵んで下さりありがとうございます!無理せず頑張ってください!応援してます!! (2019年7月25日 22時) (レス) id: 43324b4bf2 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - あーい (2019年6月9日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)
悪者(プロフ) - 布袋尊さん» はい!応援ありがたきです! (2019年6月9日 23時) (レス) id: e6916f4e47 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - はい!めっちゃ頑張れ! (2019年6月9日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年5月4日 17時