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第壱話 ページ2

冨岡side


布団にくるまり、目を瞑るのだが、想い人が気になって一向に寝られない。

今日もあの笑顔で茶菓子を振舞っていると思うと、早くAの茶菓子屋に行きたくなる。

多分A俺が来たらびっくりすると思う。でも、この気持ちは一方通行だ。

とりあえずあって一言でも話をしたい。いつ君に会えるんだ。


________________


Aside


「ごめんください。神楽です」山の麓の小屋をノックすると、返事が返ってきた。鱗滝さんだ。

私は仲のいい義勇さんがここにいない今でも、たまにこの小屋に来ることがある。

お裾分けや手伝いや暇つぶしが主だけど、鱗滝さんと話すのは楽しい。

私が小屋の戸を開けると、鱗滝さんは台所にいた。多分洗い物の途中。

取り敢えず私は靴を脱ぎ、囲炉裏の近くに腰掛けて、そこから鱗滝さんに話しかける。


『鱗滝さんこんにちは。お裾分けに来ました』

「お裾分けか、ご苦労だな。ここまで来るのが大変だろうに」

『いえ!大根と鮭と米を持ってきたので、鮭大根にでもして食べてください。』

「ありがとうな。」


鱗滝さんはひとしきり洗い物も済んだみたいで、私の正面に腰掛けるけど、

なにかを思い出した。


「あぁ、A、少し手伝ってもらいたいことがあるんだが…」


私は勿論と言わんばかりに返事する


『いいですよ!手伝います!』


鱗滝さんの言った「手伝ってもらいたいこと」は、畑の野菜の収穫だ。

義勇さんも鱗滝さんも鮭大根が好きと聞いたから、鱗滝さんの許可をもらって、

私が耕した畑には、昔、大根がたくさんあったけど、今では鱗滝さんが「偏りが激しい」と、

たくさんの種類の野菜を育てている。


「今日は春菊の収穫がしたい。収穫したら袋に入れて持った帰れるようにしてやるから、

家に持って帰って鍋にでも使ってくれ」

『いいんですか?』

「しょっちゅうお裾分けしてもらっているからな」


私は早速軍手をはめると、鱗滝さんの指示に従って春菊を収穫する。


『たくさん収穫できる春菊があるんですね』


垂れてきた汗を少し拭うと、鱗滝さんは私に文字の書かれた紙を見せた。

義勇さんの字…??


「昨日義勇から手紙があったんだ。「竈門炭治郎」の面倒を見るようにとな」

『男の子ですか!だから野菜の収穫を始めたんですね!そりゃあ食べ盛りでしょうねー。』

「竈門炭治郎に会いたいなら、また何日か後にここに来るといい。」

『はい!そうします』

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設定タグ:冨岡義勇 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:恋愛
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惡者(プロフ) - つららうめさん» コメントありがとうございます!義勇さんは可愛いですよね(真顔)更新頑張りますね!応援ありがとうございます! (2019年7月25日 23時) (レス) id: b27bb07fee (このIDを非表示/違反報告)
つららうめ - 義勇さん可愛い義勇さん可愛い義勇さん可愛い義y(ry) 本当にこんな素晴らしい小説を恵んで下さりありがとうございます!無理せず頑張ってください!応援してます!! (2019年7月25日 22時) (レス) id: 43324b4bf2 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - あーい (2019年6月9日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)
悪者(プロフ) - 布袋尊さん» はい!応援ありがたきです! (2019年6月9日 23時) (レス) id: e6916f4e47 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - はい!めっちゃ頑張れ! (2019年6月9日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年5月4日 17時

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