誰ですか【d!】 (ページ48)

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sn「……俺はAちゃんの言葉を信じるで
　それが例え信じられないようなことでもね」

『！……最近、変な夢ばっかり見るんです』

ぽつり、と口から洩れた言葉

それは留まることを知らず、口から零れだした

『知らない場所に、知らない誰かと私が居て、知らない場所や相手なのになぜか安心するんです
　それに、私を含めた彼らはとても仲が良さそうでした』

sn「………その、知らない場所とかの詳細って言えたりする？覚えてる限りでええんやけど」

『黒と白を基調とした……なんていったらしいいんでしょう、童話に出てくるお城みたいな感じです
　たまに青色のお城の時が有るんですけど』

sn「……そうなんや、言ってくれてありがとうな」

『…多分、私の前世の話なんだと思います
　まだ、思い出せてないんですけど』

sn「まあそうやろな
　っていうか前世の話って誰から聞いたん？」

『聞くも何もわかりやすすぎます、皆さん
　まあ聞いた…といったらオスマン先輩やゾムさんからですね』

『…それで、変な夢ばっかりですぐ目が覚めちゃって
　それに夢も覚えてる夢ばっかりで寝た気がしないんです』

sn「うーん、養護教諭の俺が言うのもなんやけど睡眠剤出しとく？」

……え？？

ぺ神先生が言った言葉に脳がフリーズする

学校の保険医がそんなの作っていいんですか

sn「よくトントンに飲ませとるんよ
　あいつ平気で5徹とかするから」

『ごっ………』

5徹は流石に……？？

…そういやトントン先輩って見かける度に隈作ってたような……？

sn「とりあえず持っとき？効果は絶大やで～」

そういって笑顔のぺ神先生に渡されたのは淡い水色の錠剤

ぺ神先生によれば、これ1粒で軽く6時間は寝れるらしい

人によって効果は違うらしいが、最低でも5時間、最高でも7時間だそうだ

…これ使って変な夢みたらガチで精神疲労凄いだろうな

zm「戻ってきたでー！！」

sn「お、ゾムおかえり」

『あ、ゾムさん……』

と、丁度帰ってきたらしくスパンッ、と良い音を立てながら保健室のドアが開いた

鞄を2つ軽々と持つゾムさんは相変わらず表情は見えないが、声からしてめちゃくちゃ笑顔だった