誰ですか【d!】 (ページ44)

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ボールを受け取るとシャオロンさんとコネシマさんは戻って言った

ut「え、それで大丈夫やんな？怪我とかしてへん？」

『いや、別に、』
rb「ぺ神に見てもらうか？？」

『え、だから、』
zm「木陰で休んだ方がええんとちゃう？」

『…………』

こいつら聞いてくるくせに私が話そうとしたら話被せてくるのなんなんですか？？

苛立ってきたので黙ることにした

過保護なのはなんでなんですか

前世の私なにしたんですか？

この人たちを過保護にさせるようなことでもしたんですか？？

めちゃくちゃ保健室へ行かせようとしてくる過保護な人たちをなんとか宥め、お次はソフトボール投げ

相方はもう固定化されたゾムさん

それと相方ではないけど一緒に観戦を始めたロボロさんと鬱さん

zm「よし、じゃあ俺がまず投げるから、Aは記録しといてや」

『うん、わかった』

ゾムさんから渡された記録の紙を持って体育座りをする

ut「…何お前顔背けとるん」

rb「うっさいわ！！」

そして後ろでぎゃいぎゃい煩い

…なんだろう

こんなツッコミに回ることなんて今までなかったのに

初めての友達だからかな

zm「うし、じゃあ1球目…！」

そう言ってゾムさんがボールを投げた

ボールは綺麗に一直線

…あれ、ライン超えた？

『……えっと、』

ut「あ、こういう時はあれやで
　 70＋って書いときゃええで」

『70＋…？？』

え、＋なんて書いたことないんだけど

こういう場合って測定不可能って書くんじゃないの？？

ut「まあ慣れへんよなw
　この学校だけの特別ルールやから」

そういって鬱さんが苦笑した

zm「書けたん？」

『あ、うん！』

zm「よし、んじゃ次Aの番やで」

『わかった』

ボールを受け取って円の中に入る

ソフトボール投げ嫌いなんだよなあ……

円の中に立つと感覚が研ぎ澄まされるような感じに陥る

この感覚は未だ慣れることはない

ボールを握りしめて目の前を見据える

昔から「上」に投げる、というよりかは「前」に投げるような感じが抜けない

そのままボールを投げた

ボールはそのまままっすぐ進んでいく

………あ、やべライン超えた