誰ですか【d!】 (ページ40)

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またもや知らない場所に来た

でも、今回は本当に知らない場所

お城の中ではあるものの、前回とは違う内装

あっちは白黒メインだったのに対して、今ここに居る場所は青色がメインになっている

『…………』

相変わらず私の声はでない

と、後ろから肩を叩かれ声がした

「A？何ボーっとしとるん？」

『 " …あれ、ボーっとしてた？
　ごめんね、＿＿＿＿＿有難う " 』

「どういたしましてめぅ～！
　さ、行くで」

『 " うん " 』

……めぅ？

どこかで聞いたことのある口調

「行く」という言葉通り視点は歩いて行く

横を見ることすら叶わず、そのままただただ真っ直ぐ歩いて行くだけだった

着いた先は……大きい広間？みたいなところ

小説で言うならば王の広間、といったところだろうか

赤いカーペットがしかれ、その先には数段の階段があり、その先には青と黄色で彩られた豪華な椅子がある

…なんで青？

そんな椅子には誰かが座っていた

相変わらず顔はよく見えない

「やっほー！ひさしぶり！！」

王にしては若く、そして軽い挨拶

「お久しぶりめぅ～」

『 " お久しぶりです
　相変わらず元気な用で何よりです… " 』

「もー、敬語じゃなくていいんだよ？」

『 " いえ、総統様に無礼は働けないので " 』

…あ、この人王じゃなくて総統様なんだ

「そんなこといわずに！！
　それに＿＿＿＿樣なんて堅苦しくない？」

『 " ……わかった " 』

「っしゃ」

…私は一体何を見せられているのだろうか

少し半目になりながらその光景をじっと見つめる

と、ふと私を見るような視線に気づき振り返る

そこに居たのは相変わらず顔は見えないが全体的に魔術師？のような恰好をした男の子

その目は私を、いや、その中にいる私(・・・・・)を見ているように思えた

「＿＿＿＿？」

「……ｳｳﾝ、ﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲ」

「そう？」

片言の声で答えた後彼は私を見て微笑んだ

その笑顔を見た瞬間視界が暗転した