誰ですか【d!】 (ページ37)

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お茶会を始めて少し時間が経った頃のことだった

os「……そういや、Aちゃんはやっぱ思い出してないんよね？」

ht「ちょ、マンちゃん…」

em「…………」

『…思い出すも何も、私に欠けてる記憶はないです』

オスマン先輩が飲んでいたコップを机に置いた後、私にそう聞いた

ひとらん先輩は止めるように言葉を発したもののちゃんと止める気はないらしい

エミ先輩は知っていたかのように顔を下にした

思わず私は敬語になってしまう

が、そんなことは気にならないようにオスマン先輩は続けた

os「まあせやろな
　 …でも少しは感づいとるんちゃう？」

os「俺らがなんでAちゃんに執着するのか、時々小声で言ってる言葉はなんなのか」

『…………』

os「ま、ゾムとかから色々言われとるかもしれへんけどな」

ズキ、ズキ、と頭が痛む

私は何かを忘れている？

わからない、わからない

＿＿いや、違う

私は、思い出したくないだけだ

本当は知っている

この人たちが何を言いたいのか、なんで私に構ってくるのか

なんで皆最初私と会った時に驚くのか

今じゃない、昔の話

皆はその記憶を知っていて、私に思い出して欲しいんだと思う