誰ですか【d!】 (ページ35)

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『エミ先輩……？』

ゾムさんと別れた後、私は言われた通り図書室へやってきていた

図書室には誰もいなくて、思わず小さく声を出す

『あ……、いた』

中に入って少し歩くとエミ先輩を発見

本を読んでいるようで、私には気づいていない様子だった

『エミ先輩？』

em「……へっ？え、あっ！」

声をかけると視線をこちらに戻して、再度こちらに向けて驚いたように声を出した

二度見ですか？え、なに私幽霊になった？？

em「……Aさん」

『はい？』

em「あの、この前はすみません」

『………え？』

え、何が？

em「いや、私が歴史コーナーを薦めたから……」

『あ、いや全然気にしなくていいんですよ…！
　それに私、歴史なんて関係なく " 目眩で倒れた " らしいので……！』

em「え、」

『え？』

またもや目を見開いたエミ先輩

なんで驚いたのか全く分からないんですが……

em「……が、………………」

『？？』

ボソボソと何かをつぶやくように言ったエミ先輩

em「あ、いえ
　なんでもないですよ」

『あ、そうなんですね……？』

em「…あ、もしこの後時間があるならお茶していきませんか？」

『お茶…？
　あ、そういえばエミ先輩って今日の生徒会の集まりっていいんですか？』

em「あ、いいんですよ
　今日は書類ができてない人が集まるだけなんで」

エミ先輩がその言葉を言った瞬間脳裏に何かの映像が過った

なんだろう

何故か知っているその景色

何故か鮮明だとは言えないけどその思い出せるその景色

………わからない