誰ですか【d!】 (ページ33)

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教室に入っても視線は途切れない

それどころかもっと強くなったような気がした

でも、違う感情らしきものも増えた

"怯え"

多分…というか、確実に今朝のことだろう

『…………』

この学校でも友達出来そうにないな、と小さくため息をついた

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zm side

少し先でため息をついたAを横目で眺める

まあしょうがないやんな

嫉妬した"女"ってのは醜いし

…別に、女の友達なんか作らんでもええのに

ずっと俺らといたらええやん

「ぞっ……ゾムくん！」

「あ？」

「ッ……つ、次移動教室だよ…？
　行かなくていいのっ？」

「……そ」

次移動教室やったんか

…めんどいなぁ、サボるか？

生徒会の仕事でしたー、っていったら全然休めるんやけど

席もAの近くやないし正直言ってやる気でぇへん

目に小さく涙を浮かべた目の前の女は友達と歩いて行く

「はー……、行くか」

めんどいけどAおるしな

席遠くても話しかけに行ったらええし

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A side

次が移動教室、と気づいてから数分

チャイムぎりぎりでゾムさんはやってきた

めちゃくちゃ面倒臭そうだし嫌そう

ゾムさんが座った瞬間チャイムが鳴り号令がかかる

そのまま授業が始まった

実験かあ…

この学校は随分と優し目の道具を使うんだなあ…なんてぼーっと考えた

そのまま授業は過ぎていった

放課後

zm「Aー！遊び行こうや！！」

『……ゾムさん仕事は？』

zm「…や、今日はないで？」

スーッと視線がそれた

…サボろうとしてる？

そう思った瞬間そう愛想笑いするゾムさんの後ろにとある人影が見える

『ゾムさん？？？』

zm「…や、今日はほんま行かんくってええ日やから」

『鬱さんがロボロさんに引きずられてますけど』

zm「…………」

ソローと視線をそちらに向けてから、口笛を吹き始めるゾムさん