誰ですか【d!】 (ページ14)

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zm「…あかん？」

そういって上目遣いでこちらを見るゾムさん

あれ、私よりゾムさんのほうが身長高いはず…と思って足元を見たら少ししゃがんでいる

なんでそんなに強要するんだろう

zm「…ま、あかんよな」

どうしよう、と悩んでいると唐突にぞうゾムさんがいった

私は目が点になる

…どうして？

さっきまであんなに強要していたのに

zm「だってまだA俺らのこと信用してないやろ？」

ゾムさんがそういって私の目を見た

……どうして、

頭の中にはその言葉しかなかった

確かに信じていないのは事実だ

だってまだ会って1日目だし

それに"私のことを知っている"ような発言もある

でも、いままで警戒していることに気づかれたことはなかった

自分で言うのもなんだが私は仲いい人以外にあまり表情筋は動かない

バレるはずがない、のに……

そんな私の心を読んだようにゾムさんは笑って言った

zm「Aのことなら大体わかるで？
　 …まあ、Aにとっちゃ気持ち悪いことかもしれへんけどな」

zm「"俺ら"はAのことわかっとるつもりやで」

俺ら

つまりあの生徒会の人たちも含まれるのだろう

zm「っとまあ遅刻するし急ぐで！」

『…………』