誰ですか【d!】 (ページ2)

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私のクラスは2-Bらしい

兄さん先生は「呼んだら入って来い」といって先に中へ入っていってしまった

静かな廊下で1人待つ

なんだか遅刻して廊下に立たされているみたい、と少し苦笑した

ni「じゃあ転校生を紹介する
　入って来い」

『…失礼します』

言われた通りに中へ入ると兄さん先生が指をさしたのでそこへ移動する

ni「じゃあ自己紹介を頼む」

『桜木Aです
　愛知から引っ越してきました』

『宜しくお願いします』

「は……？」

気の抜けたような、そんな声がした

声を出したのは緑色のパーカーを被った男子

さっきまで俺は関係ありません、と関わる気が無いように頬杖をついて外を見ていたのに私が自己紹介をした途端視線をこちらに向けていた

顔は隠れていて目が見えない

「A……なん？」

『え？』

ni「…………」

はぁ、と小さくため息をついたのが見えた

でもそんなことは気にならないぐらい私の頭ははてなマークで埋め尽くされていた

「Aなん？」ってどういうこと？

初対面なのに、あの人は私のことを知っている……？？

ni「…質問コーナーはしない
　各自聞きたい事があったら放課中に聞け」

ni「わかったか？放課中、だぞ」

放課、という言葉を強調していった兄さん先生

目線は先程の緑パーカーの男子に向けられていた

ni「じゃあ、席は……そうだな、あいつの隣へ行ってくれ」

そう言われて指が指されたのは先程の緑パーカー君のところ…ではなく、そこから少し離れたところ

ああ、よかった

少しほっとした