epilogue ページ48
『おはよう勝己くん！はい、お弁当どうぞ』
「今日は遅ぇな、何かあったんか」
『ううん、普通に起きるのが遅かったの。あとね、お弁当作りに気合い入れ過ぎちゃった』
眩しいくらいの晴天の日、私はいつもの日常通りに彼にお弁当を手渡した
…うーんやっぱり、いつもとは違うかも
いつもは先にAが学校近くで待ち伏せしてるけど、今日は勝己くんが待っててくれたから
『やっぱ昼の仕事は疲れるねー。朝起きるのが辛いよ…』
「そーかよ。精々社畜に励むんだな」
『言われなくても社会の歯車になってるよ！』
学校までの少しの道を歩きながら、彼とお話をする。これはいつものルーティーン通り
「また変な仕事に変えたらぶっ殺す」
『何、疑ってるの？ぴえんなんだけど』
「……彼女の事心配すんのは普通だろ」
ぶっきらぼうに、顔を逸らしながらそう言った勝己くん。彼の顔はよく見えたかったけど、耳まで真っ赤だから照れているのがよく分かった
『もー勝己くんってばAの事好きすぎ♡』
「うるせぇ自意識過剰女が！！もう着いたからどっか行けや！！」
『はいはーい』
勝己くんが、Aの事を大切にしてくれるから自傷行為も、夜職も辞める事が出来た
もちろんまだ病むこともあるけど、彼がその度に立ち直らせてくれるから…何とか頑張る事が出来てる
『勝己くん、大好き！』
別れ際、校門の前で彼にそう告げる
「そーかよ」
『ねぇ、勝己くんは？』
無愛想に返事をする彼が気に食わなくて、食い気味に求める答えを催促した
勝己くんはそんな私を見て、深い溜息をついている
「ンな事言わなくても分かんだろ」
『えー分かんない。勝己くんAの事好きじゃないの？不安になって浮気しちゃいそう……』
「あ？」
もちろん冗談だけど、彼はピキッという音ともに一気に表情を険しくした。
それが嫉妬からくる怒りだと分かっているから、少し口元がニヤケてしまう
「今日の夜覚悟しとけや、後悔させたるわ」
そう言って私のお弁当を片手に、彼はズカズカと学校の中へと行ってしまった
『…あはは！Aの事好きすぎでしょ！』
もう小さくなってしまった彼の背中を見ながら、笑い声を抑えることなく上げた
大好きな人の彼女になって、本当に幸せな毎日。それを壊さないように、Aは『彼』も『自分』も大切にしようと思う
彼と過ごす幸せな日々が、それを教えてくれたから
end
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みや(プロフ) - 完結か〜嬉しいようでなんか寂し〜お疲れ様でした！この作品大好きでした (2022年12月4日 15時) (
レス) @page49 id: d14e70aafc (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2022年5月22日 3時) (レス) @page49 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - さいこおすぎてこうふんしてます涙よかっあら、つづきとか他きゃらもみらいです！ (2022年3月8日 2時) (レス) @page49 id: 79fe9dbf9c (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - 鬼羅さん» 完結まで着いてきてくださってありがとうございました😭♡こんなイカれ主人公を最高だなんて…！ありがたすぎます🥺🥺🥺鬼羅様に楽しんで頂けて嬉しい限りです✨コメントありがとうございました˚✩* (2022年3月3日 18時) (レス) id: ff68e7370f (このIDを非表示/違反報告)
鬼羅(プロフ) - 完結お疲れ様ですぅ〜😭ストーリー最高でしたっ!!主人公ちゃんが何より可愛かった…本当にお疲れ様でした!!初コメ失礼しました🙇♂️ (2022年3月3日 3時) (レス) @page49 id: 0076feca63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2022年2月20日 14時
