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天喰side
『ごめんね、環くん』
とある日、彼女は唐突に俺に謝罪と別れの言葉を告げた
どうやら俺の知らない間に、Aちゃんは爆豪君と結ばれたようだった。
何故彼女が再び彼の元に出向いたのかも分からないし、彼が彼女に想いを告げたのか疑問が残った
「なんで…俺じゃ、君の力になれなかったのか…？」
全身全霊を尽くして彼女に身を捧げてきたつもりだった
どれだけ夜が遅かろうが彼女に呼び出されば会いに行ったし、自傷行為をした際は優しく包み込んだ。彼女の言葉と行動に否定をすることもしなかった
Aちゃんだって、そんな『俺と過ごす時間が好き』だと言ってくれた
なのに、どうしてそんなあっさりと俺を見限れるんだ…？
『…優しくしてくれた環くんに、こんな事言うのは間違ってるんだけど』
彼女はゆっくりと口を開いた
『A、叱って欲しかったの』
「叱って……って、君は全てを受け入れる俺と過ごす時間が好きだったんだろ！？だから心が乱れた時、俺を呼んだんじゃないのか！？」
俺は心の底から、悲痛な声を彼女に荒らげた
そんな俺を見て、彼女は本当に申し訳無さそうに眉を下げ、唇を噛み締めた
『環くんが、最初にAがODをしたのを見つけた時みたいに、止めてくれたら…って思ってた』
「え……？」
『環くんは本当に全部を受け入れてくれたよね。Aのする『悪いこと』も全部……』
その言葉でハッとさせられた
『悪いこと』と言った瞬間に、反射的に彼女の手首に視線を移した。
その先の手首には、新しい傷は刻まれてはいなかったんだ
『エスカレートしていくのを、止めて欲しかった…………ってのは、勝己くんと付き合ってから気づけたの』
……俺は、Aちゃんが自分を傷つける度にどうしていたっけ？
慰めて、甘い言葉を掛け続け、彼女を肯定し続けた
それは本当に彼女の為に？
『Aは、勝己くん以外見れなかった…沢山時間をかけて、愛してくれたのに、応えられなくてごめんなさい…』
頭を深々と下げる彼女
……違うんだ、謝るのは俺の方なんだ
君が俺に依存して、爆豪君の事を忘れれば良いと、心を病ませていくのをチャンスだと思っていた部分があった
「…俺の方こそ、ごめん」
結局俺は彼女を本気で愛し、受け入れてなんかいなかった。自分の欲望を正当化していただけだったんだ
Aちゃんの身体も心もボロボロになっていくのを、一番近くで見ていたのに
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みや(プロフ) - 完結か〜嬉しいようでなんか寂し〜お疲れ様でした！この作品大好きでした (2022年12月4日 15時) (
レス) @page49 id: d14e70aafc (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2022年5月22日 3時) (レス) @page49 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
心愛(プロフ) - さいこおすぎてこうふんしてます涙よかっあら、つづきとか他きゃらもみらいです！ (2022年3月8日 2時) (レス) @page49 id: 79fe9dbf9c (このIDを非表示/違反報告)
黒兎(プロフ) - 鬼羅さん» 完結まで着いてきてくださってありがとうございました😭♡こんなイカれ主人公を最高だなんて…！ありがたすぎます🥺🥺🥺鬼羅様に楽しんで頂けて嬉しい限りです✨コメントありがとうございました˚✩* (2022年3月3日 18時) (レス) id: ff68e7370f (このIDを非表示/違反報告)
鬼羅(プロフ) - 完結お疲れ様ですぅ〜😭ストーリー最高でしたっ!!主人公ちゃんが何より可愛かった…本当にお疲れ様でした!!初コメ失礼しました🙇♂️ (2022年3月3日 3時) (レス) @page49 id: 0076feca63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2022年2月20日 14時
