43話 ページ12
パッ、と瞬きをすれば。
ほら、あっという間に探偵社に戻ってきた。
『太宰A、ただいま戻りましたー』
いつものように、軽く宣言をする。
しかし、社内には誰もいない。
『あれ?』
おかしい、と思う。
普段ならば最低でも、依頼がきたときように2、3人は待機しているはずだ。
誰もいないとなると、何か大変なことがあったとしか考えられない。
『どうしたものか・・・・・・・・・・・あ、電話すればいいじゃないか』
つい先程まで携帯という存在を忘れていた。まあ、あまり使わないし無理はないかと、Aは一人で自己完結した。
『・・・・・・・あっちゃー・・・・・・・』
Aは川を流れていた。つまり、携帯なんてものはすでに水没しているのだ。当然、真っ暗な画面のまま動かない。
携帯が使えないとなると、下手に外へ出るよりも探偵社で待っていた方が得策だろう。
Aはソファに寝転がった。
絶妙に柔らかいソファが背中を受け止めてくれる。
思えば、天使の自宅で寝ていたとはいえ、起きてから色々とゴタゴタしていたことだし少し疲れた。
欠伸を噛み殺し、ついに寝入ってしまったのだ。
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黒月夜*(プロフ) - 昨夜の狼昨狼さん» ありがとうございます!更新頑張ります!!( ^ω^) (2019年2月15日 19時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
昨夜の狼昨狼(プロフ) - !!!俺が求めてた展開になってて嬉しいです!!気長に待ち続けますんで更新頑張ってくださいね!*×^)/ (2019年2月15日 0時) (レス) id: eeb60ba8fb (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年1月1日 1時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - タイトルに惹かれてイッキ読みしてしまいました!大好きです!更新お待ちしてます! (2018年12月31日 22時) (レス) id: 0025d5f8f2 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - 咲希さん» コメントありがとうございます!もっと乱歩さんの可愛さを出せるよう頑張ります! (2018年12月31日 20時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年9月18日 14時