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17話 ページ18

帰ると言っても早すぎる。遠回り、寄り道をしながらゆっくりしようじゃないか。



そう決めると、Aは人の多い方へと歩き出した。




『休日でもないのに大人数・・・・・しかも、一定の方角に進んでいる?』




有名人でも来ているのか、多くの人が進む方角へAも流されるようにして進んで行く。




『って、ただのマンション?・・・・・・・・・・いや、違うな。何か事件が起きてるのかな?』




野次馬となる一般人は黄色いロープで侵入を拒まれている。Aとて同じことだが、少しでも近付こうと一番前に出た。




『んー、このマンション見たことあるような無いような・・・・・』




「・・・・・ぃ、おい!!」




ガヤガヤとした野次馬の声のなか、確かにはっきりと届いた男性の声。



見えない何かに弾かれるようにして、Aはロープの内側へ足を踏み入れた。



途中で警察が止めようとしてきたが、それも持ち前の運動神経で回避。声の主がいるところまで走る。




『っ、松田さん!?』




声の主は、初日以降あまり交流がなかった松田だった。



Aの声に反応し、直ぐ様振り返る。・・・・・が、今のAは変装しているため松田はAだとは気付いてないようだ。




松田「お前誰だ?部外者は大人しく『知りません、早く教えてくれますか?』教えるわけねーだろ」



『なら、警察にウイルスをばらまきます』




私、ハッカーとしても警察に出入りしているカゲロウという者です。と、脅すように言えば、松田も"カゲロウ"を知っていたらしい。



呆れられながらも手早く、丁寧に現状を説明してくれた。それと同時に驚く。




『貴方の友人が、爆弾解体に・・・・・』



松田「ああ、ついさっきな。一応連絡はしたんだが、あの馬鹿はまた防護服を着てないとさ」




何てことだ。このまま進めば物語通りに萩原は死に、松田は悔やむ。




松田「あ?おい、何してんだ!!」




松田が止めようと背後から声を投げ掛けるが、Aはそれを振り切ってマンションのなかへ。萩原達がいる場所へと走っていく。



まだ解体どころか爆弾を前にすることもなく、爆弾のある場所へ向かっている途中だろう。



マンションのどこか、であり萩原の正確な位置をAは知らない。



助けたいのなら、萩原達を見つけなければならない。



間に合ってくれと願いながら、Aは必死に足を動かした。

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黒月夜*(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!警察学校組は救済しないと精神的にキツイので、自己満足みたいな感じですが救済させてもらいました!これからも読み続けてもらえると嬉しいです! (2019年3月13日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです 。私もすぐに道に迷います 。警察学校組好きなので救済設定なのが嬉しいです (2019年3月13日 19時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
柊苺(プロフ) - 苺「そんなことするくらいなら、私が犠牲に……つ」 (2019年2月24日 8時) (レス) id: 30ac6fcd11 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜*(プロフ) - 柊苺さん» 田中花子オブラート17世「でも、これしか道がないの・・・・・っ」 (2019年2月23日 22時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
柊苺(プロフ) - 黒月夜*さん» ??「そんなことするなっ!」 (2019年2月23日 22時) (レス) id: 30ac6fcd11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年12月26日 22時

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