【文スト】CV宮野真○になった少女

５話 ページ7

『・・・と、いうわけなんですね』


乱歩「ほふはよ(そうだよ)」


何故中也達がいるのか聞いてみたところ、乱歩は中也達の回想を答えた。


『折角マフィアを辞めたというのに・・・』


うわぁ、と嘆くA。


鏡花「なら、私が始末する？」


食べ終わった鏡花は邪な気配を察し、可愛らしく首をコテンと横に傾げた。

そんな鏡花にAは抱きつく。


『鏡花ちゃんはそんなことしなくていいんだよー、可愛いなぁ・・・』


鏡花「可愛いのはA・・・」


"そうだそうだ"と中也達が言っているのは無視して鏡花の頭を撫でる。


乱歩「ねー、次に行かないのー？食べ終わったんでしょー？」


どこまでもマイペースな乱歩が提案する。


『そうですね、行きましょう』


乱歩の後に続き、会計をしようと立ち上がった。


「お会計ですか？」


『はい、お願いしますね』


「お代なら、先程全員分頂きましたが・・・」


店員の言葉に少しばかり驚く。


先程、ということは・・・・・。


『乱歩さん！？』


乱歩「ん？なに？」


『ええと、お代なのですが・・・』


乱歩「いいの！男が女に払わせるわけにいかないだろ？」


うっすらとみえた緑色の目に、ドキリと心を揺らされた。


『ご、ご馳走さま、でした』


乱歩「うん！」


明らかに照れているAをみて、鏡花は"先を越された"と悔しそうに唇を噛む。


同時に、それを盗聴していた首領と中也が握っていたグラスを割ったことは、さすがに誰も気づかなかった。

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