【文スト】CV宮野真○になった少女

２９話 ページ35

暗い夜道もいいものだ。


Aは社員寮ではなく別のアパートに住んでいるため、社員寮より少し遠く歩かなければいけない。


そのため、現在街灯の少ない道を歩いている最中だ。



『それにしても国木田君の顔、真っ赤なんだろうなぁ・・・うふふ』



容易く想像できた国木田の姿にAは笑う。


純粋な国木田だからこそ面白い。いや、他にも純粋なのは数人いるが。



『もう少し早く手伝ってあげれば良かったかも』



でも、そうすると面白くないしなぁ・・・と考える。



『よし、今度からは手伝いながらからかおう！』



そう決めると、明日が楽しみとなってきた。



『明日は死んだフリにしようかなー、それとも終わった書類をシュレッダーかけようかなー』



いやいや、さすがにシュレッダーは国木田が気絶するな、と思いとどまる。


夜道だから良いとはいえ、今のAは若干不審な人物である。動き的に。



『帰ってから考えればいいか』



軽い足取りで鼻歌を歌いながら夜道を急いだ。

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