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27話 ページ32

辺りがすっかり暗くなった頃に、ほとんどが帰っていった。


いくら明日が有休とはいえ、探偵社で夜を明かすことはしない。


そうして、明日有休を取っている者は自宅へと帰り、残ったのは国木田とA、与謝野となったのだ。


『国木田君、そろそろ帰らない?私、疲れちゃったよ』


与謝野「そうさ、アンタ明日も出勤なんだから」


国木田「・・・これが終われば帰る」


二人の声に負け、そう言って山積みとなった書類の一枚を取る_____




国木田「な、書類が、無い・・・!?」




『あ、それなら私が全て終わらせといたよ』


国木田「はぁ!?」


あれほど山積みだったのに、数メートルはあったであろう束だったのに、自分が見てないうちにAが終わらせていたとは。


国木田「太宰、俺はお前を誇りに思うぞ・・・!!」


『大袈裟だよ国木田君』


与謝野「いや、流石だよ」


国木田が片付ける書類のほとんどが面倒なものばかりだというのに、たった数時間で終わらせるAは凄い。


与謝野はそんな思いを込めながらAの頭を撫でる。国木田も同じことを考えながら撫でていることだろう。


『いやいや、"だろう"じゃなくて、何で国木田君まで頭撫でてるわけ』


国木田「す、すまん!!」


ようやく気づいた国木田はAの頭から手を離す。


『それに、与謝野さんも・・・帰るんでしょ?』


与謝野「そうだねェ・・・」


与謝野も名残惜しそうに手を離す。


『女性がこんな暗い夜道を歩くのは危険ですから、私が送りますよ』


・・・と、原作の太宰治にも似たことを言い、与謝野の手を取る。


与謝野「残念だけど、妾は一人でも大丈夫だから、国木田にでも送ってもらいな」


さらっと断られ、国木田の前に押し出される。


与謝野「じゃ、お先に」

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黒月夜(プロフ) - さんでいさん» で、出来るだけ頑張ります!あまり期待はしないでください・・・・・。 (2018年9月19日 16時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
さんでい - DEADAPPLE編見たいです!!最初のバイクシーンから最後の方まで!!お願いします!! (2018年9月19日 15時) (レス) id: 5c3d0008d1 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - アカリさん» ありがとうございます!亀更新ですが、これからも宜しくお願いします! (2018年8月22日 16時) (レス) id: 64b9797106 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - 久しぶりに見たら更新されてる...!今回も面白かったです! (2018年8月13日 19時) (レス) id: e8709b8056 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - 咲希さん» 夢主に対してだけ暇ではないでしょうか・・・? (2018年6月25日 17時) (レス) id: e6b1ea118d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年4月27日 6時

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