中原中也:イレギュラー ページ6
『うわあ!ちゅ、中也!?』
これが、Aが文豪達が存在する横浜にトリップしての第一声であった。
『えええええ!?マフィアに、ですか!?』
首領に気に入られ、マフィアに入ったA。
『異能力、"小春"!』
仲間を助けたいと願ったとき、異能力で大勢の人を回復させたA。
『中也さん!』
笑顔で中原中也の名前を呼ぶA。
『私、まだ皆さんと・・・』
そして、戦いで重傷を負い、文字通り消えていったA。
Aがトリップしてきたことは誰もが知っていた。
いつかいなくなることも解っていた。
しかし、Aは戦いの果てに、逝くように消えていったのだ。
神はイレギュラーを許さない。世界の均衡を崩す者を容赦なく排除する。
・・・こんな別れを、誰が悲しまないというのか。
中也「俺もそいつらの一人、だがな・・・」
誰よりも長く一緒にいたのは、最初に出会った中原中也。
誰よりも悲しんでいる彼は、一人静かに呟いた。
中也「元の世界に戻れたのは善かったが、これで別れは辛すぎる」
Aと最初に出会った場所に行けば、また会えるのでは?
そんな安直すぎる考えで来た自分は案外女々しいな、そう思いながらその場に背を向ける。
中也「絶対、会いに来いよ」
届かないことも、聴こえないことも、無駄なことでも。
そう言わずにはいられなかった。
_____その時まで、さようなら。
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黒月夜*(プロフ) - 七海@月と星−−君と幸福な世界さん» 駄作なわけないじゃないですか!!そしてまさかのBlu-rayの予約・・・!? (2019年3月13日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - コメントありがとうございます!!ゆ、遺言!?死なないでください!!というより、遺言がそれでいいんですか?! (2018年12月13日 22時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
河童系人間。(プロフ) - むり…尊い…すき……(遺言) (2018年12月13日 20時) (レス) id: 66413608c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - ハニーさん» あ、なんかすみません・・・・・( ・−・) (2018年11月22日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 澁澤さんの童話むり…しんどい…(´Д` ) (2018年11月22日 10時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年5月10日 21時