芥川龍之介:生き方 ページ42
マフィアの芥川。探偵社のA。
敵対組織であり、協力者であり、互いの理解者。
『芥川。私達さ、もっと普通になれたらいいのにね』
夜のベンチに座り、背中合わせに話をする。
二人が決めた、この時間だけは敵も味方もない、という約束。
芥川「笑止。そんなものに______」
『あはは、なれないのは知ってるよー』
輝く星空の下。周囲の何も知らない人々から見れば恋人のように見えるかもしれない。
だが、そんな関係とは程遠いものだ。
『あーあ、芥川と一緒の組織だったらなー』
芥川「ならばポートマフィアに来ればいいだけのこと。貴様の異能力であれば可能だろう」
『えー、逆に芥川が探偵社においでよ』
芥川「行かぬ」
他愛もない、ただの友人のような談笑。
そんな時間だけで生きていられるほど、世界は甘くない。
もう、夜明けだ。
『んじゃ、またいつか会おうか』
芥川「嗚呼。それまでは敵同士だということを忘れるな」
『わかってるよーだ!』
互いに席を立ち、反対方向に歩く。
Aは明るい朝日の方へ。
芥川はまだ暗い影の方へ。
Aは顔を歪め、芥川に悟られぬよう泣く。
『一緒に、生きてたいなぁ・・・・・』
芥川は悲しそうに、静かに目を瞑る。
芥川「僕の願いは何れも叶わぬ、か・・・・・」
生きる道が正反対な、二人は嘆く。
_________共に歩みたい、と。
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黒月夜*(プロフ) - 七海@月と星−−君と幸福な世界さん» 駄作なわけないじゃないですか!!そしてまさかのBlu-rayの予約・・・!? (2019年3月13日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - コメントありがとうございます!!ゆ、遺言!?死なないでください!!というより、遺言がそれでいいんですか?! (2018年12月13日 22時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
河童系人間。(プロフ) - むり…尊い…すき……(遺言) (2018年12月13日 20時) (レス) id: 66413608c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - ハニーさん» あ、なんかすみません・・・・・( ・−・) (2018年11月22日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 澁澤さんの童話むり…しんどい…(´Д` ) (2018年11月22日 10時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年5月10日 21時