綾辻行人:貴方と私 ページ39
_______Aside
殺人探偵、綾辻行人。
私の最も嫌いな奴だ。
『死ね、殺人探偵』
バン、と一発拳銃で撃ってはみたが、簡単に避けられた。
あれ?拳銃ってこんなに簡単に避けられるものだっけ?
綾辻「またか。いい加減諦めたらどうだ」
『お前を殺したら諦めてやるよ』
こいつは私の家族を奪った。確かに家族は私に内緒で殺人を犯し、警察に捕まるはずだった。
だけどこいつが、永遠の別れにしたんだ。
仕方なかっただろ。家族皆、私のためにそうしないといけなかったんだって。
原因は私なんだから、私を殺せばよかったのに・・・・・。
綾辻「寝てろ」
『ぁ・・・・・っ?!』
くそ、こいつ過去を思い出してる途中で手刀とか卑怯だろ・・・・・。
言わずもがな、私はあっさり気絶させられた。
________綾辻side
辻村「また来てたんですか?」
綾辻「ああ。警備が甘いようだな」
辻村「この子が来る度に強化してます!!」
強化していることは知っている。が、それをも乗り越えてくるこの子だ。いくら強化しても意味がないだろうな。
辻村「全く・・・・・綾辻先生も、何でこの子に本当のことを教えてあげないんですか?教えれば、こうして命を狙いに来ることも_________」
綾辻「教えれば、今度は自分を殺そうとするだろうからな」
彼女は俺を殺すことのみを生きる目的にしている。目的のない人間はやがて死ぬことになる。
辻村「でも、この子の家族はこの子を殺そうと・・・・・!!」
綾辻「そうだ。我が子を殺し、臓器を売る。それを計画していたが、その前に俺に見つかった」
彼女の家族は、"せめて苦しまないように"と別の人間を殺し続け、どの部分を傷つければ少しでも楽に死ねるのかを"練習"していた。
無論"練習"に使った臓器も売りさばいていたようだが。
綾辻「気づかないことが最善だ」
気づかなくていい。知らなくていい。
それが彼女が彼女であるための唯一だ。
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黒月夜*(プロフ) - 七海@月と星−−君と幸福な世界さん» 駄作なわけないじゃないですか!!そしてまさかのBlu-rayの予約・・・!? (2019年3月13日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - コメントありがとうございます!!ゆ、遺言!?死なないでください!!というより、遺言がそれでいいんですか?! (2018年12月13日 22時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
河童系人間。(プロフ) - むり…尊い…すき……(遺言) (2018年12月13日 20時) (レス) id: 66413608c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - ハニーさん» あ、なんかすみません・・・・・( ・−・) (2018年11月22日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 澁澤さんの童話むり…しんどい…(´Д` ) (2018年11月22日 10時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年5月10日 21時