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旧双黒:憧れだった ページ26

太宰が作戦を、中也が殲滅を。


どちらも最高峰の頭脳と戦術を持っていたからこそ、二人は強かった。


しかし、そんな二人にも唯一勝てない人物がいた。


マフィアにいる者全ての指導者である霧雨Aだ。



『弱いなぁ。弱すぎるよぉ』



そして、勝てない人物であり、仲の悪すぎる二人にとっての、唯一"それは同感だ"と意見が合うほど嫌っていた。



太宰「この作戦なら、最小限の被害で済むよ」

『甘いねぇ。被害は最小限、じゃなくて零であることを目標にしないとぉ。・・・・・ほら、これで誰も死ななくなるよぉ』



中也「今日こそ俺が勝つからな!!」

『無理かなぁ。だってぇ、隠れて鍛えても無意味だもんねぇ。私に勝てたこと無いしぃ』




いつだって自分達は彼女に負けた。


いつだって挑めば返り討ちにされ、悪態をつかれた。




・・・・・だから、太宰がマフィアを抜ける少し前に二人で奇襲を仕掛けた。


もう殺してやりたいほどに恨みは募った。大嫌いだった。許せなかった。


_____彼女を殺せば、彼女に勝ったことになる。認められる。



そう思う一心で仕掛け、結果として勝った。



最後に彼女へ二人して銃口を向けたとき、彼女は使い物にならない左腕を押さえながらいつものように笑っていた。



『強くなっちゃったねぇ』



一瞬ためらったが二人同時に引き金を引き、倒れた彼女。


その言葉が何を意味していたのか。


互いに分かれた道を進んでいる今ならばわかる。


彼女はいつか殺されることがわかっていた。


自分が強いこともわかっていた。


殺されるようなことがあるのは、指導者である自分を越える者。


そんな人物出てくれば、ポートマフィアは確実に強くなる。


だが、強くなるというのは自分の犠牲は勿論、その人物にも多くの命を奪わせなければいけない。



太宰「・・・・・なるほどね」



これで何度目だろうか、Aのことを思い出すのは。


Aが自分達にあんな態度だったのは、せめて自分を殺すということを負担にしないでほしい、という意味を込めてだったのだろう。


太宰は携帯を取り出し、耳にあてた。


電話をかけた先。


それは、かつての相棒__________中原中也だった。

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黒月夜*(プロフ) - 七海@月と星−−君と幸福な世界さん» 駄作なわけないじゃないですか!!そしてまさかのBlu-rayの予約・・・!? (2019年3月13日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - コメントありがとうございます!!ゆ、遺言!?死なないでください!!というより、遺言がそれでいいんですか?! (2018年12月13日 22時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
河童系人間。(プロフ) - むり…尊い…すき……(遺言) (2018年12月13日 20時) (レス) id: 66413608c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - ハニーさん» あ、なんかすみません・・・・・( ・−・) (2018年11月22日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 澁澤さんの童話むり…しんどい…(´Д` ) (2018年11月22日 10時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年5月10日 21時

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