織田作之助:変えろ ページ16
織田作之助が死んだ。
『何で・・・・・何で死んだんだよ!作之助!!』
織田作之助の相棒で、孤児達とも仲が良くて、いつかマフィアを抜ける約束をしたA。
そんな彼女が作之助の死を知ったのは、作之助が死んだ日から三日後だった。
『通りで太宰幹部はいねぇ、作之助は帰ってこない、あんなにジイドのことで騒がしかった本部は静かなわけだなぁ!!』
知るきっかけになったのは、作之助からのメール。
そこにとある物を隠した、とだけ書かれていて、見つけたのは遺書とも思わせるような内容の手紙。そこでようやく作之助が死んだと思った。
あとは首領に全て聞き、確実に作之助は死んだと理解した。
『こんな紙切れだけで!!私はどうしろっていうんだよ!!』
_____織田作「なぁ、A」
_____『んー?』
_____織田作「今日から長期の任務になるから、暫くお別れだ」
_____『はぁ!?聞いてないんだけど!』
_____織田作「悪い悪い。子供達も出掛けているらしいから、見に行かなくていいぞ」
_____『マジかよ・・・』
_____織田作「・・・・・A」
_____『あ?なんだよ』
_____織田作「・・・・・行ってくる」
『笑いながら、いつも通りに出ていくんじゃねぇよ!嘘なんかついてんじゃねぇよ!・・・クソッ、こんなことになるなら、私も連れていってほしかった・・・・・』
悔やんでも悔やんでも、Aはこれからも後悔し続けるだろう。
涙が溢れ、止まらない。
手紙に涙が落ちて文字が歪む。
過ぎてしまったことは、どうすることも出来ない。
その時、Aは気づいた。
『もう一度、やり直せばいいんだ・・・・・』
Aの異能力は時を戻す。
それは大幅に戻すことしか出来ないため今まで使うこともなく、誰にも知られていなかった異能力。
『そうだよ、私にはやり直す力がある・・・!』
全てをリセットし、最初から。
狂った答えに辿り着いたAは止まらない。
『"作之助は長期任務に、子供達は出掛けているだけ"なんだから』
もしここで、誰かがいたのなら。
別に太宰の異能力で止めなくてもいい。正常な思考の人間がいたのなら、Aは実行しなかった。
でもこの場には、A独りだけ。
『待ってろよ作之助、今すぐ会いに行く』
異能力で過去へと通じる扉を出す。
嬉々としてAはくぐった。
_____自分の望んだ世界にするために。
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黒月夜*(プロフ) - 七海@月と星−−君と幸福な世界さん» 駄作なわけないじゃないですか!!そしてまさかのBlu-rayの予約・・・!? (2019年3月13日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - コメントありがとうございます!!ゆ、遺言!?死なないでください!!というより、遺言がそれでいいんですか?! (2018年12月13日 22時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
河童系人間。(プロフ) - むり…尊い…すき……(遺言) (2018年12月13日 20時) (レス) id: 66413608c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - ハニーさん» あ、なんかすみません・・・・・( ・−・) (2018年11月22日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 澁澤さんの童話むり…しんどい…(´Д` ) (2018年11月22日 10時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年5月10日 21時