検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:11,948 hit

story9 ページ10

「あるには、あるんだ。でもリスクが大きすぎる。お前にも、Aにも……。」

「何だよ……リスクって!!人が死んで行くのをのうのうと見てろって言うのか!?他人じゃねぇんだぞ!!」

胸ぐらを掴まれ疾風と目が合った。

さっきまでとは全然違う目をしていた。

悲しみと怒りがよくわかる目だった。

でも次に言う言葉によって疾風の目は深い闇に囚われた目になることを俺は知ってる。

だからこそ言うんだ。

「他人なんだよ、所詮。俺達は家族でもなんでもない。」

「何言っ……。」

「記憶が無くなるんだ。どこまでかは人によって違う。けどまだ生きた年数が短い。最悪全ての記憶が無くなる。」

言いたくなかった。

こんなに残酷な事。

最初の話で疾風が手をひいてくれたら、こんな事は伝えなくて済んだのに。

「……っ。………俺、は……。」

「なんだ……。今までの威勢はどこに行ったんだ。…………お前ならすぐに答えると思ってた。もうわかっただろ。Aには金輪際近づくな。」

「……。」

story10→←story8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
設定タグ:BL , オリジナル , オリジナルBL   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クロスケ | 作成日時:2019年3月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。