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story9 ページ10
「あるには、あるんだ。でもリスクが大きすぎる。お前にも、Aにも……。」
「何だよ……リスクって!!人が死んで行くのをのうのうと見てろって言うのか!?他人じゃねぇんだぞ!!」
胸ぐらを掴まれ疾風と目が合った。
さっきまでとは全然違う目をしていた。
悲しみと怒りがよくわかる目だった。
でも次に言う言葉によって疾風の目は深い闇に囚われた目になることを俺は知ってる。
だからこそ言うんだ。
「他人なんだよ、所詮。俺達は家族でもなんでもない。」
「何言っ……。」
「記憶が無くなるんだ。どこまでかは人によって違う。けどまだ生きた年数が短い。最悪全ての記憶が無くなる。」
言いたくなかった。
こんなに残酷な事。
最初の話で疾風が手をひいてくれたら、こんな事は伝えなくて済んだのに。
「……っ。………俺、は……。」
「なんだ……。今までの威勢はどこに行ったんだ。…………お前ならすぐに答えると思ってた。もうわかっただろ。Aには金輪際近づくな。」
「……。」
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作者名:クロスケ | 作成日時:2019年3月25日 1時