検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:11,890 hit

story23 ページ24

「ん?大地か?!」

「そーそー!お久〜!」

「いつぶりだ?お前急に転校すっから超焦ったんですけどー!」

「悪ぃって!母親が再婚してさ急に引っ越すとか言い出して俺も超絶焦ったー!疾風の住所も電話番号も知らねぇから連絡手段ねぇしー。」

男の子は疾風の知り合いだったみたいだ。

話を聞いてると知り合いと言うよりは友達?親友くらいの親しさ……。

少し妬いてしまったのが悔しい。

僕が元気だったらもう少し早く会えたのだろうか。

「てかさてかさ、その可愛い子誰?」

大地くん(勝手に呼ばせてもらうけど)は僕を指さした。

指さすとは失礼な。

「可愛い……?あ、Aのことか?」

「なんだー?彼女か?彼女なのか?!」

「違ぇよ、ってかAは女子じゃなくて男子な!」

「えっ?うっそマジ?うわ、なんか、ゴメンな?」

僕の事を女子だと思っていたのか……。

まぁ病院でも新しい先生とかに普通に女子扱いされた事あるからもう慣れたけどな。

目の前で手を合わせて謝る大地くんの頭つんつんとつつく。

『慣れてるので大丈夫です。』

見せると少し驚いたけどすぐに理解したみたいで何も言わないでくれる。

案外気が利くやつだな?

「ごめんな、A。紹介遅れた。こいつは小学校の途中まで一緒だった、藤並大地。」

「よろしくなー!」

『御崎Aです、よろしくお願いします。』

「A君やっぱり可愛いなぁ、モテただろ?」

名前を見せるとすぐに下の名前で呼ばれた。

そういえば疾風もそうだったよな?

同類か。

『全然。むしろ避けられてたと思います。』

少し苦笑して紙を見せると目を丸くした。

「えっ?!意外すぎ!俺が女だったらすぐ惚れてそうなんだけどなー。」

「大地ー。Aは俺のだから、取るなよ?」

そう疾風が言ってくれた時純粋に嬉しかった。

きちんと思ってくれてるって実感出来て嬉しい。

「取らねーって!ていうか俺だって恋人くらいいるし!」

story24→←story22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
設定タグ:BL , オリジナル , オリジナルBL   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クロスケ | 作成日時:2019年3月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。