【名探偵コナン】イヤ、私はどちらの敵でもないから

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クソッ遅かったか





喋ってはいけないと忠告したものの





自分の手に付いた血の量を見る限りもう助からないだろう


ゲホゲホと大量の血を吐きながら



俺に



「どうしてここがわかったの?」


と聞かれたので
彼女の腕時計に付けていた発信機の説明をした



「でもあれはあの大男の時計だったんだね」



と思っていたらどうやら違っていたらしく





大男の時計が壊れたからそれを代わりにあげただけだった





「フフフ...

計画は完ぺきだったのにみんな死んじゃったわ

運転技術をかって雇った広田さんも

腕っ節を見込んで仲間に入れた彼も

そ、そして私も組織の手にかかって」




「組織...?」



「謎に包まれた大きな組織よ
ま、末端の私にわかっているのは

組織のカラーがブラックって事だけ」



「ブラック?!」


「そ、そうよ
組織の奴らが好んで着るのよ
カラスのような黒い服をね」





ま、まさか黒ずくめの男?!


この人が言っていることが本当なら


彼女はそいつらにやられたという事になる




「?!」


急に彼女の手が俺の手をつかみ

俺に「最後に私のいう事を聞いてくれる?」と言われ頷く



10億の入ったケースはホテルのフロントに預けてある


それを奴らより先に取り戻してほしい




「もう奴らに利用されるのは...ごめんだから

頼んだわよ
小さな探偵さ...」



ん を言う前に俺の手を離し





ピクとも動かなくなってしまった彼女




それと同時に到着した蘭たち



流石の蘭でも彼女は亡くなってしまっていると気づいている









.









.









彼女の言った通り10億円はホテルのフロントに預けられていた


奪われた10億円と札番号が一致し


死んだ三人の犯行が明らかのなった



彼女の近くに落ちていた拳銃からは彼女の指紋が発見され

彼女は罪に耐えかね自らの命を絶ったとされ

事件は幕を閉じた




だが、この事件の本当の主謀者は闇に消えた



でもいつか


いつか必ず



このオレが、闇から引きずり出してやる!!!

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