#26 ページ26
「待って！僕も行く！」
コナン君は慌てるように蘭の制服を引っ張る。
「え、コナン君もくるの？」
蘭がそう聞いても、園子が乗り気では無さそうなのは目に見えていたので、私が軽くフォローする。
『いいんじゃない？ここに長く住んでるコナン君にも、何かイイこと聞けるかもだし』
「ちょっと、メアちゃん〜っ」
「メアがそう言うんならしゃあないか」
こうして私たちはポアロに足を運んだ。幸運にも、中には私たち以外に誰もいない。今がチャンスだ。
女子高生の3人は、軽く食べられる物を、コナン君はオレンジジュースを頼んで、私は早速本題に入った。
『それで、蘭ちゃんの恋人だけど、確か名前は新一君だったよね』
「恋人ではないけど……そうだよ」
『もしかして、トロピカルランドに行った時から会えなくなってる？』
私がその言葉を言い終えると、予想通りコナン君には反応があった。
「確かにそうだけど……なんで知ってるの？」
『たまたま記事で読んだの。その記事によれば、新一君は一緒に来ていた蘭ちゃんと何か特別な理由で別れて、そのままいなくなっちゃったんだってね。唯一そこに居たのは、丁度コナン君位の小学生1人が、頭から血を流していたんだとか』
私はそこまで言うと、流石に蘭やコナン君は驚きを隠せないようだった。斜めに座るコナン君からは、敵意さえ感じられる。こわーい。
まあでも……これが私の目的だからね。
園子はあまりよく分かってなさそうだけど、コナン君が怪しんでくれればそれで十分。
『それで……新一君は今どこにいるか分かる？』
「うーん、偶に連絡くれるんだけど、あいつ、いつも事件で世界中飛び回ってるからなかなか会えないのよね」
『それじゃ、その姿を見られるのはほんの数回ってことか』
「うん……でもメアちゃん、そんなこと聞いてどうするの？」
「そうよ。そんなことより、もっと女子高生らしいこと話しましょ！このガキんちょも居るんだしさ」
園子がコナン君の頭を軽く叩いてそういうので、私は話の話題を変えることにした。
『んじゃあ、園子の彼氏だけど…………』
チリンチリン、
ベルのなる音がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yu?(プロフ) - お話すごく面白いですっ！一気見しちゃいましたよ笑！一つ質問なんですけど、これ名前って変えられないタイプですかね？ (2023年1月28日 10時) (
レス) @page24 id: 96e4dc2d5b (このIDを非表示/違反報告)
#ゆるめぁ(プロフ) - シオンちゃん大好き!!さん» マジですか！？嬉しいです！！更新が不定期ですがお話は進めていくつもりなので暖かく見守ってほしいです(*´-`) (2020年1月12日 18時) (レス) id: a4a4e4bd2b (このIDを非表示/違反報告)
シオンちゃん大好き!!(プロフ) - お………お……………面白いィィィィィイッ！！！ (2020年1月7日 5時) (レス) id: 626da14d5b (このIDを非表示/違反報告)
#ゆるめぁ(プロフ) - のん@天使から墮天使のウオタミ(？)さん» このままフラグ回収なるか！？いやそうとしか考えられない！笑 応援ありがとうございます。これからどんどん更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年3月19日 8時) (レス) id: 970964fd31 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使のウオタミ(？) - 夢主ちゃん、盛大なフラグ建設したけど大丈夫なのか？見事に回収しそうな展開…(なんかネタバレ(？)してない！？)続きがめっちゃ気になる…。作者様も色々あるかと思いますが頑張ってください！応援しています！ (2019年3月18日 22時) (レス) id: 5bc91f0494 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：#ちゃむ x他1人 | 作成日時：2019年1月5日 20時
