【名探偵コナン】悪役系女子の私がトリップした件について

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次の日。

私は、朝御飯を買うためにコンビニへ向かった。昨日の夜に雨が降ったせいか、６月の朝は少し肌寒かった。


『さっむ。何か羽織って来れば良かった』


私が腕を擦りながら歩いていると、丁度良いところに喫茶店があった。外は寒いので、少し中で暖まろうと店へ入る。優しいベルの音に心を落ち着かせながら、私は席に着いた。

＿＿＿その直後、再びベルが鳴った。

誰か来たのかと顔をあげると、そこに居たのは紛れもなくあの少年だった。


『こッ……』


何でコナン君がここに……！？


驚きすぎて噎せそうだった。何とかそれを堪えて直ぐ様フードを被る。


私はバレないよう、なるべく下を向いてメニューを見ていた。コナン君だって主人公なのだから、こうしていればモブの私になんて気付かない筈………


「あの……ご注文はお決まりですか？」


少し困ったような店員さんの声が上から降ってきて、私は咄嗟に顔を上げた。


『あっ……すみませ、』


目があった瞬間、言葉が途切れた。空中に、切り取られた言葉の余韻が漂う。


「えっと………何処かでお会いしましたよね？」

『い、いえ。人違いかと』


最悪だ。

何で安室さん居るの！？


さっとフードを深く被ると、安室さんの痛い視線が体に突き刺さる。


『あの、やっぱすみません帰りま』

「あれ〜、あの時のお姉さんだ〜！」


私が席を立とうとすると、態とらしい小学生の声が耳に届いた。大体予想はついていたのでその声を無視して歩き出す。


………がしっ。


痛い。腕が。


『………なあに、僕』


私は低めのトーンで話し掛ける。


「ねえお姉さん、たしかこの前僕と会ったよね？」


もうやだ。死にたい()

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