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突然、暗闇の中から声が聞こえた。驚いて見てみると、そこには目が特徴的な男性がいた。じっとこちらを見据え、彼等を睨み付けている。
「その女性を離してください」
「なんだ手前ェ。邪魔すんじゃねぇぞ!!」
そう言って殴りかかる男達。その経緯を見守っていると、予想通り昴さんに倒されていった。
手慣れた手付きで敵を圧倒する昴さん。絶対に敵にしたくない。
『あの……助けていただきありがとうございます』
「いえ、家の近くを散歩していたら襲われる貴女を見かけたので。助けたまでです」
一人の女が惚れてしまいそうな台詞をさらりと言ってしまう昴さん。そんな言葉を気にも留めず、「取り合えずあのバイトは危険だから辞めよう」と心に誓った。
「また別の輩に襲われるかもしれません。家まで送りましょうか?」
『本当ですか。助かります』
私は昴さんと一緒に家へと足を運んだ。住所を知られてしまったが、特に問題はないだろう。
家に着いたところでもう一度お礼を言い、二人は別れた。
『本当、危なかった……』
私は服を着替えてお風呂のお湯に使っていた。走った後に入るお風呂は気持ちが良い。まあ、気分は最悪だが。
まさかストーカーに追われるとはね、、、
湯船から出てもう一度シャワーを浴び、寝巻き姿になる。少しお腹も空いていたので、冷蔵庫からデザートのコーヒーゼリーを取り出した。
『おいしー』
気持ちも段々落ち着いてきた。私はスマホを取り出してバイト先に電話を掛ける。今日限りで辞めることを簡潔に言い渡して、電話を切った。
『明日からまた仕事探さなきゃな……』
そう言って私はゆっくりと目を閉じた。
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Yu?(プロフ) - お話すごく面白いですっ!一気見しちゃいましたよ笑!一つ質問なんですけど、これ名前って変えられないタイプですかね? (2023年1月28日 10時) (レス) @page24 id: 96e4dc2d5b (このIDを非表示/違反報告)
#ゆるめぁ(プロフ) - シオンちゃん大好き!!さん» マジですか!?嬉しいです!!更新が不定期ですがお話は進めていくつもりなので暖かく見守ってほしいです(*´-`) (2020年1月12日 18時) (レス) id: a4a4e4bd2b (このIDを非表示/違反報告)
シオンちゃん大好き!!(プロフ) - お………お……………面白いィィィィィイッ!!! (2020年1月7日 5時) (レス) id: 626da14d5b (このIDを非表示/違反報告)
#ゆるめぁ(プロフ) - のん@天使から墮天使のウオタミ(?)さん» このままフラグ回収なるか!?いやそうとしか考えられない!笑 応援ありがとうございます。これからどんどん更新していくのでよろしくお願いします! (2019年3月19日 8時) (レス) id: 970964fd31 (このIDを非表示/違反報告)
のん@天使から墮天使のウオタミ(?) - 夢主ちゃん、盛大なフラグ建設したけど大丈夫なのか?見事に回収しそうな展開…(なんかネタバレ(?)してない!?)続きがめっちゃ気になる…。作者様も色々あるかと思いますが頑張ってください!応援しています! (2019年3月18日 22時) (レス) id: 5bc91f0494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:#ちゃむ x他1人 | 作成日時:2019年1月5日 20時