36話 ページ37
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火神くんが飛べるのは監督判断で2回。そのうちの1回を初っ端の緑間くんのシュートで使ってハッタリに使う。黒子くんも高尾くんのマークを外せそうだ。
そして、黒子くんが言っていたもう1段階上のパス。ボールをぶん殴ることで加速するパスを火神くんがキャッチしてゴールを決めた。
「黒子、橙山。正直もう飛ぶのキチー。後は頼む」
火神くんがさっきダンクを決めるのに2回目のジャンプをつかった。.....任された。なら俺も1つハッタリでもしようかな
「ボールを寄越せ。黒子」
あえて全員に聞こえるように声をあげる。驚く俺以外のメンバーに俺はアクロバットでマークから外れるとセンターへと切り込んだ。黒子くんは驚きながらもボールを俺へと送る。目の前には緑間くんだ。
「凍れ」
「くっ、なんなんのだよ!?お前は!?」
一瞬だけまた無我を使う。今度は目、インサイトだ。“氷の世界”を展開して緑間くんが反応出来ない所へドリブルで切り込む。目では追えてるのに体が反応しないことに緑間くんは目を見開いた。
「っ!ワンゴール差」
シュートを決め、76対78。秀徳の監督がタイムアウトをとる。火神くんのガス欠はバレてるとなると緑間くんにパスが集中するだろう。
監督の読みは当たり緑間くんへのパスを黒子くんがカットした。日向先輩が3Pを打とうとするが大坪さんにとめられてしまう。残り30秒、5点差。
日向先輩が3Pをきめた。残り2点差。そこで大坪さんが日向先輩のマークについた。それでも日向先輩はハーフライン近くまで下がってゴールを決めた。
「まだ勝ってねーよ!」
高尾くんがスローインですぐさま緑間くんにボールを渡した。シュート体勢に入る緑間くんの前には火神くんがいる。火神くんは無理やり力を振り絞って飛んだ。しかし、緑間くんはフェイク.....飛ばなかった。
俺は思わず火神くんに近づいて火神くんの頭を掴んで支えにして飛ぶ。飛んで火神くんの頭上から見えたのは緑間くんの後ろから近づく黒子くんの姿。
「僕は信じてました。火神くんなら飛べる、橙山くんもフォローに回ると。そして火神くんが飛ぶと信じた緑間くんがボールを下げると」
緑間くんのシュートは黒子くんによって阻止された。そして試合終了のブザーがなる。
「ありがとうございました!」
82対81で俺たちは秀徳高校。緑間くんに勝利した。
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ZERO(プロフ) - 話めっちゃ面白いです!!質問なんですが、もう更新はしない予定ですか?? (2023年3月14日 22時) (レス) id: 9cf90e2809 (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - 成類さん» 返事遅くなりました!はい同い年です! (2022年4月23日 6時) (レス) id: 66aa2da0c7 (このIDを非表示/違反報告)
成類 - 一つ質問なのですが、手塚や幸村、跡部たちと同い年ですよね? (2021年8月28日 20時) (レス) id: 9f128687fb (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - プラタナスさん» コメントありがとうございます。そうなんです。テニス界は別次元すぎて...そこの境目が出過ぎないように楽しく書いていきたいと思います!面白いと言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年7月20日 8時) (レス) id: ca079dae55 (このIDを非表示/違反報告)
プラタナス(プロフ) - テニス界にいたならスタミナ切れで負ける事無いですし、ジャンプ力もネットの上余裕で超えれるので普通に強いプレイヤーですよね(笑)夢主がバスケとテニヌでの常識が全然違って驚いてるのが凄い面白いです (2021年7月18日 9時) (レス) id: 74d3bdb7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅうぶら | 作成日時:2021年7月5日 16時