23話 ページ24
・
正邦との試合が始まった。火神くんにはあの喧嘩売ってた丸刈りの選手、津川くんがついている。ディフェンスが固すぎて攻めきれず、0対12まできた。津川くんだけじゃない他の選手もかなりの圧力、さすが東京最強もディフェンスといわれているだけある。
「.....ファウル2つ目」
イライラするのはわかるけどもディフェンスじゃなくてオフェンスでファウルはマズイ。密着されてるから黒子くんもパスを出せないでいる。どうすることも出来ずにタイムアウトがとられた
「正邦は古武術を使うのよ」
「古武術!?アチョーみたいな」
「火神くん、そうじゃなくて。あれは.....たぶん“ナンバ走り”だ。同じ側の手足を振って体を拗らせないことで体の負担が減って体力の消費を減らすことができるんだ」
「そう、よ。橙山くん詳しいわね」
ベンチを囲い、向こうの古武術について説明する。知ってるも何も、いたからねテニスに。だから俺は.....
「ファウル!白10番!」
再開後、火神くんは1on1でディフェンスを抜きダンクを決めた。これでこっちに波がくるかと思ったが、またもファウル。3つ目だ。
でも、ここで終われない。黒子くんのパスが通り始めた。第1Qは19対19で同点で終わった。
「.....火神くん」
第2Qが始まり、正邦のディフェンスはより一層厳しくなった。黒子くんとの連携で火神くんはシュートを決めているが、オーバーペース。かなりの汗をかいている。そして、向こうの囮にひっかかり火神くんは4つ目のファウルを食らってしまった。
「次の試合にはあの二人が必要.....だから」
「俺の出番ですね。任せてください」
火神くんと黒子くんを下げ、土田先輩と俺が交代だ。久しぶりだーという土田先輩の横に並んだ。
「ヤバくなったら出ます!」
「橙山くん、後はお願いします」
「ねぇ、なんで俺今日まで練習顔出さなかったと思う?」
土田先輩とタッチしながらいう火神くん。
俺は黒子くんとタッチしながらベンチにも聞こえる声でいった。
「いるんだよねー、テニスでも。武術使うやつ。ま、そいつらは沖縄武術だけど」
「っ!?まさか橙山くん、自主練って!」
察しのいい監督はベンチから立ち上がりながら聞く。なんかさ、知ってるだけあって対抗してみたいじゃん。目には目を、歯には歯をってね
.
374人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ZERO(プロフ) - 話めっちゃ面白いです!!質問なんですが、もう更新はしない予定ですか?? (2023年3月14日 22時) (レス) id: 9cf90e2809 (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - 成類さん» 返事遅くなりました!はい同い年です! (2022年4月23日 6時) (レス) id: 66aa2da0c7 (このIDを非表示/違反報告)
成類 - 一つ質問なのですが、手塚や幸村、跡部たちと同い年ですよね? (2021年8月28日 20時) (レス) id: 9f128687fb (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - プラタナスさん» コメントありがとうございます。そうなんです。テニス界は別次元すぎて...そこの境目が出過ぎないように楽しく書いていきたいと思います!面白いと言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年7月20日 8時) (レス) id: ca079dae55 (このIDを非表示/違反報告)
プラタナス(プロフ) - テニス界にいたならスタミナ切れで負ける事無いですし、ジャンプ力もネットの上余裕で超えれるので普通に強いプレイヤーですよね(笑)夢主がバスケとテニヌでの常識が全然違って驚いてるのが凄い面白いです (2021年7月18日 9時) (レス) id: 74d3bdb7ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゅうぶら | 作成日時:2021年7月5日 16時