21話 ページ22
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「なんか簡単そうに見えるよな、なんでだろ」
そういう河原くんの言葉に秀徳高校の試合に目を向ける。 バスケは常にハイスピードでボールが行き交うスポーツ。秀徳みたいに投げる・捕る・走るという基礎がキッチリできていてミスがないとそう見えてしまうんだ。
「ま、あくまで基本だ。それ以上の理由が当然ある。.....絶対的なスコアラーだ」
日向先輩がそういうとちょうど秀徳の4番がダンクを決めた。パワーとんでもないな。監督から事前に聞いた話だとインサイドのあの4番大坪さん主体でアウトサイドは普通だったらしい。
「インサイドに加えて.....の緑間くん、か」
「そういうことなのよ。橙山くん」
緑間くんの調子がいいという火神くんに黒子くんは首を傾げた。火神くんは一緒にバスケしてたんだから黒子くんの方が調子いいか分かるだろ、と聞くと
「彼が外したとこみたことないんで」
とあっさりいった。緑間くんから放たれる異常にループの高いシュート。シュートに入る前に緑間くんは高尾くんを連れて自陣の守備にもうついている。これは.....速攻も無理だな。あんだけシュートを放ってから時間があって絶対に入るんだからディフェンスに戻る時間も歩いて戻るほどある。やっぱりスポーツってどこも規格外なことが当たり前なのかな？そうであって欲しくなかった.....
「着弾までの時間が異常に長い。こりゃ精神的にもくるわね.....」
この試合、緑間くんは1本もシュートを落とさなかった。秀徳の試合を見終わってから日向先輩が帰ろうとする。あれ？あともう1試合なかったっけ？.....怒る監督に日向先輩は冗談だったらしい。
「やっぱバカか！バカガミか！！ちゃんと表見とけ！」
俺はカバンから表を出してもう一度確認すると予選4回戦と最終日は1日で2試合ずつ行う。ということは火神くんは今気づいたみたいだけど、３大王者と1日で2回あたる。監督の予想だと1回戦は正邦、そして決勝は秀徳。
「1日に2試合もできて両方強えなら願ったり叶ったりじゃねーか！」
「どんな強がりだよ！なあ、黒子！」
「すみません、ボクもちょっとワクワクしちゃってるんですけど.....」
「はぁ！？何お前も火神菌うつったの！？こうなれば橙山〜！！」
「降旗くん俺は試合にいっぱい出れるなら嬉しいよ。1日2試合楽しみだな」
河原くん、降旗くんは狼狽えているが黒子くんの言う通りピンチって燃えるんよ。
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ZERO(プロフ) - 話めっちゃ面白いです！！質問なんですが、もう更新はしない予定ですか？？ (2023年3月14日 22時) (
レス) id: 9cf90e2809 (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - 成類さん» 返事遅くなりました!はい同い年です! (2022年4月23日 6時) (レス) id: 66aa2da0c7 (このIDを非表示/違反報告)
成類 - 一つ質問なのですが、手塚や幸村、跡部たちと同い年ですよね？ (2021年8月28日 20時) (レス) id: 9f128687fb (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - プラタナスさん» コメントありがとうございます。そうなんです。テニス界は別次元すぎて...そこの境目が出過ぎないように楽しく書いていきたいと思います！面白いと言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年7月20日 8時) (レス) id: ca079dae55 (このIDを非表示/違反報告)
プラタナス(プロフ) - テニス界にいたならスタミナ切れで負ける事無いですし、ジャンプ力もネットの上余裕で超えれるので普通に強いプレイヤーですよね（笑）夢主がバスケとテニヌでの常識が全然違って驚いてるのが凄い面白いです (2021年7月18日 9時) (レス) id: 74d3bdb7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅうぶら | 作成日時：2021年7月5日 16時
