20話 ページ21
．
次の試合は黒子くんが出ることなく圧勝。俺の動きに相手選手は対応できずとことんかき回してやった。順調に3回戦も勝ち進め、4回戦明常高校との試合。なんとこの前黄瀬くんたちとボコボコにした不良グループだった。
「よう、また会ったな」
「こんにちは」
「ゲッ.....ってことは」
「ふふっ久しぶり、お前たち。まだあのようなことをしているのか？.....そんなわけないよな？」
相手にわざとぶつかり挨拶する火神くん。黒子くんもその横でボールを持って挨拶する。俺は特に触れるつもりはなかったけど丁寧にお相手さんがこっちを見るものだからあえて乗っかることにした。少し凄んで聞くと、取れるんじゃってほど首を左右に全員振っていた。やってないならいいんだよ
「うっわあ」
「橙山のたまに出るこの.....“御曹司モード”？迫力あるな」
「日向先輩のクラッチタイムより凄みあるかも」
福田くん、河原くん、降旗くんが口々にそう話し、小金井先輩が河原くん命名“御曹司モード”を気に入ってしまった。これから俺は口調を変えるたびそう呼ばれるらしい、恥ずかしいな！！
結果は言わずもがな圧勝。最後まで腰引けっぱなしだった。
順調に勝ち進め河原くんたちが決勝リーグまで簡単にいけるんじゃ.....と言っているが決勝リーグを経て選ばれる東京代表の3校は不動の3大王者といわれていてここ10年同じらしい。そして、そのうちの秀徳高校には“キセキの世代”の緑間真太郎ってのがいる。先輩たちは決勝リーグに去年でたが手も足もでなかったらしい。そう簡単な話じゃない。
「でたな」
そんな話をしていると秀徳高校が試合のためベンチへとでてきた。それをみて火神くんは片手にクマのぬいぐるみを持った選手へと向かう。彼が緑間くんらしく息巻く火神くんに、去年の先輩達の試合結果とそれをふまえて負けるのは当然のようなことをいった。
「過去の結果でできるのは予想までです。勝負はやってみなければ分からないと思います」
黒子くんが口を挟むと、緑間くんの横にいた高尾という人が黒子くんに馴れ馴れしく話しかけている。秀徳の主将が痺れを切らして準備しろと2人に声をかけた。
「教えてやろう、黒子お前の考えがどれだけ甘いのか。.....あと」
緑間くんはメガネをかけ直しながら急に俺をみて
「お前のバスケに興味があるのだよ」
と言うだけ言うとさっさとベンチへといってしまった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ZERO(プロフ) - 話めっちゃ面白いです！！質問なんですが、もう更新はしない予定ですか？？ (2023年3月14日 22時) (
レス) id: 9cf90e2809 (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - 成類さん» 返事遅くなりました!はい同い年です! (2022年4月23日 6時) (レス) id: 66aa2da0c7 (このIDを非表示/違反報告)
成類 - 一つ質問なのですが、手塚や幸村、跡部たちと同い年ですよね？ (2021年8月28日 20時) (レス) id: 9f128687fb (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - プラタナスさん» コメントありがとうございます。そうなんです。テニス界は別次元すぎて...そこの境目が出過ぎないように楽しく書いていきたいと思います！面白いと言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年7月20日 8時) (レス) id: ca079dae55 (このIDを非表示/違反報告)
プラタナス(プロフ) - テニス界にいたならスタミナ切れで負ける事無いですし、ジャンプ力もネットの上余裕で超えれるので普通に強いプレイヤーですよね（笑）夢主がバスケとテニヌでの常識が全然違って驚いてるのが凄い面白いです (2021年7月18日 9時) (レス) id: 74d3bdb7ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゅうぶら | 作成日時：2021年7月5日 16時
