17話 ページ18
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海常高校との試合の次の日、休日があるわけなく普通に学校だ。疲れがとりきれず睡魔と戦いながら昼休憩まで耐え、昼食を取らずに寝てしまおうかと思っていたところ監督からの呼び出しがかかった。
「ちょっとパン買ってきて」
1年生全員集められ、毎月27日だけ数量限定で恋愛でも部活でも必勝を約束されるパン.....3大珍味キャビア・フォアグラ・トリュフのせイベリコ豚カツサンド。これをゲットしてこいと言うことだった。
「ただし釣りはいらねーよ。失敗したら今後筋トレとフットワークが3倍になるだけだ」
「お昼の買い出しクラッチタイム!?」
「大丈夫去年俺らも買えたしパン買うだけ.....ハッ!パンダのエサは.....パンだ!」
日向先輩が謎のクラッチタイムに入り火神くんたちが狼狽える中、俺は欠伸が止まらなかった。伊月先輩のダジャレを背に俺は降旗くんと河原くん引きずられながら購買へと向かった。
「.....マジなのか?」
「あ“ー教室帰って寝たいーーーーー」
監督はちょっと混むっていってたけどちょっとどころではなく大混乱だった。流石に火神くんもたじろいでいる。河原くんは1番乗りで意気込んで人混みの中へと向かうが弾き出されてしまった。よく見るとラグビー部やアメフト部など屈強な集団も混ざっている。
「This is Japanese lunchtime rush!!」
「こんな時だけアメリカかぶれかよ」
火神くんでも歯が立たずショックのあまり英語が出て福田くんが呆れていた。こうなったら全員で行くしかと立ち向かっていく
「A!なんだ〜お前もカツサンド狙いか?」
「部の先輩に言われて.....どうしたものかと」
行くしかない、と1歩踏み出した時クラスメートに声をかけられた。手に目当てのカツサンドを3つ持っている。
「あーあーAんとこのクラウドサーフィンなんてしちゃってる。楽しそうだな」
「火神くん無謀すぎるよ」
福田くんをボードがわりにして人の波に無理やり乗る火神くんを見て額に手をやると、目の前にカツサンド1つ差し出される。
「くれるの!?」
「流石にタダではねえけど。Aに貸し作っとこうと思ってさ。お前何かと有能そうだし」
「有能ではないけど力になるよ!あんがと」
そのあと、黒子くんも人混みをすり抜けカツサンドを手に入れた。さすが“幻の6人目”と“氷の帝王卒”は違うな、と言われた。なんだよ帝王“卒”って
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ZERO(プロフ) - 話めっちゃ面白いです!!質問なんですが、もう更新はしない予定ですか?? (2023年3月14日 22時) (レス) id: 9cf90e2809 (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - 成類さん» 返事遅くなりました!はい同い年です! (2022年4月23日 6時) (レス) id: 66aa2da0c7 (このIDを非表示/違反報告)
成類 - 一つ質問なのですが、手塚や幸村、跡部たちと同い年ですよね? (2021年8月28日 20時) (レス) id: 9f128687fb (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - プラタナスさん» コメントありがとうございます。そうなんです。テニス界は別次元すぎて...そこの境目が出過ぎないように楽しく書いていきたいと思います!面白いと言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年7月20日 8時) (レス) id: ca079dae55 (このIDを非表示/違反報告)
プラタナス(プロフ) - テニス界にいたならスタミナ切れで負ける事無いですし、ジャンプ力もネットの上余裕で超えれるので普通に強いプレイヤーですよね(笑)夢主がバスケとテニヌでの常識が全然違って驚いてるのが凄い面白いです (2021年7月18日 9時) (レス) id: 74d3bdb7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅうぶら | 作成日時:2021年7月5日 16時