10話 ページ11
.
side相田
「監督!試合って橙山は.....」
「まだわからないわ。それより試合が始まってるから」
コートではほぼ黄瀬くんへのボックスワンで中を固めたけど.....やっぱり、他の選手もうちと比べたら数値が違いすぎて今度はどんどん外から点をとられていってる。黒子くんのミスディレクションも効力がなくなり中継パスができない。
(.....キセキの世代との練習試合なんてそうとれるもんじゃない。今回がマグレだと言ってもいい.....だからこそ橙山くんがどこまで通用するのか見てみたい)
そう考えるのには理由があった。昨日、見計ったかのように差出人不明で家に届いたDVD。実際に見てみると、無音の映像だが橙山くんがテニスの試合をしている映像だった。今までの練習では見せなかった.....いやバスケでどう活用するのか、できるのか。感覚が掴めていないのかもしれない。
無音だし、学校のジャージを着てなかったからどこ中までか割り出されなかったけどアレをバスケに行かせれば.....
「監督!俺に考えがある!.....です」
第1Qが終わって火神くんからの提案は黒子くんとの連携攻撃。自分から提案しておいて連携となると歯切れを悪くさせる火神くんに黒子くんはすかさず火神くんの横っ腹に手を突き刺す。
「黄瀬くんを倒すんでしょ?」
「黒子くんの言う通り。ソロで勝てないなら力を合わせないと」
「橙山、わぁーてるよ。ったりめーだ!!」
3人のやりとりを見てなぜかこの状況で安心している自分がいることに笑ってしまう。第2Qが始まってまたも攻守、点の奪い合いが続く。火神くんと黒子くんの連携もギリいけてる。これならなんとか、と思ったのに予期せぬトラブルが起こった。
「黒子くん!!!」
黒子くんが流血、黄瀬くんの手があたり頭から血を流してふらついている。これでは試合には出せれない。ベンチに黒子くんを寝かせて処置をする間に1年生達が黒子がいないときついと話している。そんなの私が一番わかってるわよ。なるべく平静を保って指示を出す。
「2年生主体で行く、“勝負所”よ日向くん.....火神くんはオフェンス禁止」
「そんな!それで大丈夫なんですか?」
「大丈夫だっつってんだろダアホ!」
うん、日向くんもクラッチタイムに入った。後は.....黒子くんを見ている橙山くんを呼ぶ。出番よ、君も試したいんじゃない?
.
374人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ZERO(プロフ) - 話めっちゃ面白いです!!質問なんですが、もう更新はしない予定ですか?? (2023年3月14日 22時) (レス) id: 9cf90e2809 (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - 成類さん» 返事遅くなりました!はい同い年です! (2022年4月23日 6時) (レス) id: 66aa2da0c7 (このIDを非表示/違反報告)
成類 - 一つ質問なのですが、手塚や幸村、跡部たちと同い年ですよね? (2021年8月28日 20時) (レス) id: 9f128687fb (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - プラタナスさん» コメントありがとうございます。そうなんです。テニス界は別次元すぎて...そこの境目が出過ぎないように楽しく書いていきたいと思います!面白いと言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年7月20日 8時) (レス) id: ca079dae55 (このIDを非表示/違反報告)
プラタナス(プロフ) - テニス界にいたならスタミナ切れで負ける事無いですし、ジャンプ力もネットの上余裕で超えれるので普通に強いプレイヤーですよね(笑)夢主がバスケとテニヌでの常識が全然違って驚いてるのが凄い面白いです (2021年7月18日 9時) (レス) id: 74d3bdb7ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゅうぶら | 作成日時:2021年7月5日 16時