13話 ページ14
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「次やるとしたらインターハイ本番っスね」
「絶対行きます!.....全裸で告るのヤだし」
体育館前で笠松さんと日向先輩が握手を交わす中、海常の監督とこっちの監督の温度差が激しい。負のオーラが見えるのに対してこっちはお花が飛んでいる。そういえば黄瀬くんいないな、とあたりを見回していると
「A様.....?」
「エット、ヨクワカラナイナ〜ダレノコトカナ?」
「真っ先に否定したら意味ないですよ橙山くん」
「.....つか、様っつったか!?」
黒子くんと火神くんにツッコまれ皆の視線が一気に集まり、思わずエナメルバックで顔を隠す。ヤバイ!もしや.....もしかしなくても確定案件だああああ。女の子は海常の監督にペコリと頭をさげ海常1年加藤です、と挨拶をした。
「割って入ってすみません。“氷の帝王”の一員がおられたので」
「なんだそれ?“氷の帝王”?」
あああ、隠すつもりでいたのに言わないで欲しい!俺の願いは伝わるはずもなく加藤さんは手先を俺に向けて全ていってしまった。
「はい、氷帝学園中等部“氷の帝王”と言われたテニス部の元レギュラー。そして橙山コーポレーションの御曹司様です。確か.....中学テニス界では舞うようにボールを返し、コートの隅から隅まで一瞬で移動しているような体捌きは別名“氷の..........」
「あああああ!!ストップストーーーップ加藤さん!詳しいなぁ元氷帝生かな??なんで内部進学してないの?外部なんて珍しい.....」
「それはこっちのセリフですA様。高等部へ進学されてテニスをされるとばかり.....」
「氷帝学園って部員が200を超えるお金持ち学校の!?」
「しかも橙山コーポレーションって...!!」
小金井先輩がそういって驚いている。そうだった以前元テニス部がいるってきいてたけど、小金井先輩のことだったのか。海常の監督もスポーツの監督をしているだけあって知っているらしい、口を開けて驚いている。
「後でお話…聞かせてもらえるかなー?」
「……はい、監督」
じゃあ帰るわよーと監督は言うと笑顔で逃げないように捕まえといてね、と1年生ズに指示をした。火神くんに腕掴まれてる時点で詰んだ。
「あっ!加藤さん。俺のこと秘密にしといて欲しい」
「…少し考えさせて貰います」
「いや、あの考えないで!頼むから!」
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ZERO(プロフ) - 話めっちゃ面白いです!!質問なんですが、もう更新はしない予定ですか?? (2023年3月14日 22時) (レス) id: 9cf90e2809 (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - 成類さん» 返事遅くなりました!はい同い年です! (2022年4月23日 6時) (レス) id: 66aa2da0c7 (このIDを非表示/違反報告)
成類 - 一つ質問なのですが、手塚や幸村、跡部たちと同い年ですよね? (2021年8月28日 20時) (レス) id: 9f128687fb (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - プラタナスさん» コメントありがとうございます。そうなんです。テニス界は別次元すぎて...そこの境目が出過ぎないように楽しく書いていきたいと思います!面白いと言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2021年7月20日 8時) (レス) id: ca079dae55 (このIDを非表示/違反報告)
プラタナス(プロフ) - テニス界にいたならスタミナ切れで負ける事無いですし、ジャンプ力もネットの上余裕で超えれるので普通に強いプレイヤーですよね(笑)夢主がバスケとテニヌでの常識が全然違って驚いてるのが凄い面白いです (2021年7月18日 9時) (レス) id: 74d3bdb7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅうぶら | 作成日時:2021年7月5日 16時