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私はドキドキしながらジンが来るのを待っていた。
そんな時、コンコンっとノックがされジンが入ってきた。
ジ「体調はどうだ?」
『大丈夫だよ。だいぶ楽になったからね』
こういうちょっとした気遣いが凄く嬉しい。
ジ「で、俺に用事って何だ?」
『えっと、んーっとね、』
中々勇気が出ずに布団をぎゅっと握り、俯いた。
(大丈夫、振られてもきっと、戻れる、)
そう願って私は顔を上げて真っ直ぐにジンを見た。
『私はジンが好きです。気づいたのはさっきだけどきっとずっとずっと前から大好きでした。私と付き合ってください。』
それだけ言うと私は目をぎゅっと瞑り俯いた。
ジ「まさか、てめぇに告白されるとはな。」
ジンはふっと笑いながらドアにもたれかかった。
ジ「正直俺は恋だの愛だの分からねぇ。」
『そっか…ごめんね、』
悲しそうに笑いかけたらジンに抱きしめられた。
ジ「話は最後まで聞け。恋だの愛だの分からねぇが、てめぇの事は他の奴とは違う気持ちになる。誰にも渡したくねぇ。だからずっと俺の傍に居ろ。」
『それ、告白みたいなもんだよ、ありがとうね。ずっとジンの傍に居させて。』
ジ「俺から離れたら殺すからな」
『ジンに殺されるなら本望かなぁ、なんて。離れることなんて出来ないよ』
お互いに笑いながら会話をした。
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作者名:朔弥 | 作成日時:2019年9月16日 19時