【文スト】作家先生、飛ぶ。

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爆弾を送り付けた犯人は、予想通りファンの男性だった。

動機の方も「愛のギフト殺人事件」の犯人と同じだった。

そのファンの男性は、壱原綴がデビュー当初からのファンで、

その人が初めて送ったファンレターにはしっかりと住所が書かれていた。



「犯人が捕まって、これで安心ですね」

「でも、住む所吹っ飛んじゃいましたねぇ」

『また近場で部屋を探しますよ』

「その間、Aさんはどうするんですか？」



敦が尋ねると、Aは少し考えて、乱歩を振り返った。









『乱歩君の所にお邪魔しようかな！』



「ぶっ！」









乱歩は飲んでいたラムネを盛大に噴き出した。

それを見て、与謝野とナオミがニヤニヤと笑う。



「良いですわねっ！」

「必要な道具は妾が準備してやるよ」

「与謝野さんっ！？」

『わーい、乱歩君の所にお泊り〜』

「何でもう僕の所って決まってるのっ！」

『乱歩君が解決した事件の話が聞きたいなぁ〜。枕を並べて朝まで語りた〜い』

「ちょっと待って、何で一緒の部屋で寝る事になってるのっ！？ 別々の部屋に決まってるでしょっ！」

『えぇ〜語ろうよ〜』

「語らない。お願いだから大人しく寝てっ！」



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